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南区 社会

公開日:2024.01.01

区制80周年
「点」を「線」にする努力を
デスク・レポート

 ▼南区は2023年12月1日に区制80周年を迎えた。1943年に中区から分区して誕生したが、45年5月の横浜大空襲で区の約4割が焼失。そこから復興し、人口が増加。69年に上大岡方面を港南区として分区。中心部に近い位置にありながら、今でも下町らしさを残す。苦難を乗り越え、80年を迎えたことを祝いたい。

 ▼80周年を祝おうと、町内会や団体の代表者らによる記念事業実行委員会が22年6月に発足。当時は新型コロナの収束が見通せず、先の行事を組み立てづらい状況だったが、23年1月から記念事業がスタート。節目の年に新装され、3月末に初開催される予定だった「みなみ桜まつり」は雨天により、蒔田公園のイベントが2日連続で中止になる不運に見舞われた。屋外行事の難しさを痛感するのと同時に、悪天候でも完全中止とならない工夫が必要だということは教訓にしたい。

 ▼同実行委員会や区が行う事業のほかに、「区制80周年」を冠にした行事が各地で行われた。これは南区が培ってきた自治会町内会を中心とした地域の力が発揮されたといえよう。さらに、様々な地域イベントで80周年記念の青いTシャツを着た住民の姿が目立ったのは印象的だ。”南区愛”を持った区民は今後のまちづくりを進める上でも心強い存在となる。

 ▼80周年を契機に南区が次の時代へ進むためには、記念事業をその場限りの「点」で終わらせず、「線」となるように思いをつなげていかねばならない。記念動画作成のために区民から写真を募ったが、例えばこれを使い、今昔を比較しながらまちづくりを考える企画や保育園・幼稚園児が練習に励んだ「南区音頭」を小中学生や高齢者を交えて踊ることもあっていい。加えて、80周年を迎えたことの認知度や記念事業への参加状況、区に対する愛着の変化などの調査も必要ではないか。周年事業やその後の取組は市内他区の例も参考できるはず。記念事業は一段落したが、新たな一歩を確かなものにするためにも、区や関係者は努力を続けてほしい。

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