戻る

保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2026.09.03

剣道最高段位の八段に合格した 小川 仁司さん 法泉在住 68歳

  • 小川 仁司さん (写真1)

「捨て身」で取った八段位

 ○…合格率わずか1%前後という超難関。受審資格を得てから6年、15回目の挑戦で剣道の最高段位を手にした。「一番ありがたかったのは妻が後押ししてくれたこと。『やめろ』と言わず、心ゆくまで受けさせてくれた」と感謝の言葉を口にする。剣術の道を極めた達人も家族の話題には笑顔がこぼれ、「子どもと孫がお祝い会を開いてくれてね」とうれしそうに好々爺の表情を見せる。

 ○…初音が丘小、岩崎中を卒業。ドラマの主人公に憧れ東海大相模高で剣道部に入ると、これが性に合った。厳しい稽古に食らいつき、初心者ながら1年余りで高校総体県予選の団体優勝メンバーに名を連ね、周囲を驚かせた。大学で一旦、剣を置いたが、入職した神奈川県警察で師範に師事。加えて、長男が剣道を始めたのを機に再び竹刀を握る。やがて妻と下2人の子どもも剣道を始め、家族全員が有段者となる剣豪一家を築いた。

 ○…県警を定年退職後は地元の藤塚剣友会や港南区にある市立笹下中学校でほぼ毎日、後進の指導に励んでいる。大切にしているのは、「邪念を捨て無心で打ち込む『捨て身』、大きな声を出すだけではなく、『打つぞ』という気迫を相手に伝える気持ちの駆け引き、そして、礼儀・節度を守ること」。厳しい稽古をやり遂げた後は子どもたちに労いの言葉をかけてメリハリをつけ、「楽しく明るく」、長く剣道を続けられる環境づくりを心掛けている。

 ○…近頃は竹刀を筆に持ち替え、妻と共に山あいの公園などに赴いて水彩画に興じるなど剣道以外の趣味にも目を向け始めた。「今まで剣道が趣味だったけれど、八段になったら責任が出る。だから、剣道は人生だと思うことにした」。最高段位にふさわしい人格形成や指導法を磨く日々だ。

保土ケ谷区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

保土ケ谷区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

保土ケ谷区 人物風土記の新着記事

保土ケ谷区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS