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保土ケ谷区 教育

公開日:2026.09.10

よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト 市長賞に岩崎中・長澤さん 上菅田笹の丘小・小沼さんが審査委員長賞

  • 市長賞に選ばれた長澤蘭さん

    市長賞に選ばれた長澤蘭さん

  • スピーチする長澤さん

    スピーチする長澤さん

  • 審査委員長賞の小沼桜さん

    審査委員長賞の小沼桜さん

 横浜市が行う「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」の中学校の部で、最上位となる市長賞に岩崎中学校3年の長澤蘭さんが輝いた。また、小学校の部では、審査委員長に上菅田笹の丘小学校6年の小沼(おぬま)桜さんが選ばれた。

 市は国際平和のために自分にできることを小中学生に発信してもらうスピーチコンテストを1996年度から開催している。今年は小・中・特別支援学校から約5万人が参加。各区の予選会などで選ばれた代表者37人が7月21日(中学)、22日(小学校)の本選に出場し、市長賞に選ばれた小学生2人、中学生2人の4人が「よこはま子どもピースメッセンジャー」に、4人を含む全37人がよこはま子ども国際平和プログラム「子ども実行委員」に委嘱された。

 委嘱式は8月24日、市役所で行われた。ピースメッセンジャーの4人は今後、ニューヨークにある国連本部を訪問するなどし、子ども実行委員の37人は来年2月の「よこはま子ども国際平和シンポジウム」への参加などを通じて継続的に国際平和活動を行っていく。

身近なことから

 長澤さんは「紙を捨てる 水を捨てる」と題し、身近にある些細なことでも、自分にできることを考えて取り組むことが必要だと訴えた。

 岩崎中学校の書道部で部長を務める長澤さん。音楽に合わせて大きな紙に力強く文字を書く「書道パフォーマンス」に取り組んでいる。演技をするため大量の墨汁や水彩絵の具、模造紙を使い、終了後は使った筆や道具をそのまま水道で洗浄。余った墨汁などは今まで下水に流していた。

 昨夏、友人宅で絵の具を流さず環境に配慮した処理の方法を知り、考え方が一変。絵の具や墨汁の使い方を改め、裏紙の再利用などを実践し、「使い方を考える」「最後まで使い切る」という2つの取り組みが自分にできる国際平和への第一歩だとスピーチした。

 受賞の瞬間、「父母の顔が浮かんだ」と振り返る長澤さん。「ものすごく緊張した」という本番は、「いざやってみたら無心で、噛んでも良いから伝えないと、という気持ちが強くなった」とここ一番の集中力を見せ、「練習してきた言葉が自然に出てきた」と回想した。「同世代や小学生、高校生に伝えたかった。まだ大人になっていないからこそ、身近なことに手を届かせられると思うので」と思いを述べた。

 今後、ピースメッセンジャーとして国連本部などを訪れる。「自分が聞きたいことをちゃんと聞けるようにしたいし、他の子がスピーチした疑問の答えを私が受け取って日本に持ち帰りたい」と抱負を述べ、「二度と行かれないと思うので見たもの全てを目に焼き付けたい」と笑顔で話した。

上菅田笹の丘小6年小沼さんが審査委員長賞自立し夢選べる世界へ

 小沼さんは、「夢を選べる世界のために」のタイトルでスピーチ。「誰もが独立し、自分の夢を選べる世界こそ、本当の国際平和だ」と訴えた。

 5年生時の総合的な学習でザンビアに靴を寄付する活動をした際、人を支えることの大切さを実感したという小沼さん。一方で、「靴を無償で受け取った子どもたちは、またもらえることを待つだけになってしまうのでは」と考えるようになった。「大事なのは寄付だけでなく、その一歩先。自立を助けるために自分に何ができるのか」。将来の夢である獣医の活動を通じ、家畜を守る技術や知識を伝えられれば、暮らしが安定し、ひいては子どもたちが自分の将来を選べる社会につながると語りかけた。

 父母に「すごく褒められた」とうれしそうに話す小沼さん。発表の時は「目の前の人というより世界に対してスピーチした」と微笑む。「普通に過ごしたらできないことができるので、世界平和について深く考えていきたい」と抱負を述べた。

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