下野谷小学校(河村真澄校長・全校児童418人)で11月19日、創立90周年を記念する式典・祝賀会が開かれた。当日は、地域住民ら約230人が集まり、同校の節目を祝った。
工業地帯の学校
下野谷小学校は、1926年に潮田尋常高等小学校から分離し、橘樹群鶴見町下野谷尋常高等小学校として開校された。
当時の児童数は952人。工業地帯に隣接していたことから、周辺には工場労働者の住宅が立ち並ぶようになっていた。
第二次世界大戦中は、軍需工場がある京浜工業地帯に爆弾が投下され、同校のすぐそばの「学校通り商店街」まで焼け野原になった。 高度成長期に入ると、多くの工場が現れ、住民の間では目が痛んだり、洗濯物が汚れるなどの公害が発生。そんな中でも子どもたちに希望をと、「けむりんこ」という歌も作られた。
2009年からは学区内の町会協力のもと、PTA主催の「したのやまつり」を開催。行事の売り上げは90周年記念事業のため一部寄付された。
式典で挨拶に立った同校の河村真澄校長は、「周年を通じ地域の温かさを感じた。これまでの伝統をしっかり受け継ぎ、100周年に向け新たな一歩を踏み出したい」と話していた。
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