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公開日:2026.10.29
鶴見医師歯科医師会 災害時の医療現場を共有 医師、消防団員らが参加
(一社)鶴見医師歯科医師会(川名明徳代表理事)が10月10日、鶴見区災害対策講演会を同会の会館で開催した。首都直下型地震を想定し、鶴見区の医療について考えることがテーマ。元自衛隊医官で鶴見区医師会の小川敏也理事が登壇し、鶴見区の医師、歯科医師をはじめ、鶴見消防団や地域防災拠点の運営委員など65人が参加した。
同会が主催する災害対策講演会は4回目の開催。今までは区の医師、歯科医師が集い、主に災害時のトリアージをテーマに学んでいた。今回は、受講者の対象を拡大し、鶴見消防団14人、地域防災拠点の運営委員2人が参加した。地域で身近に災害時の活動を担う人たちが参加することで、災害時の対応を強化することが狙い。
元自衛隊医官が登壇
講演会の講師には、元自衛隊医官で災害派遣経験のある区医師会の小川理事が登壇。小川理事は、1991年に防衛医科大学校を卒業後、海上自衛隊に入隊した。06年に自衛隊横須賀病院の外科長を務め、18年には自衛隊呉病院長を歴任した。現在は、鶴見リハビリテーション病院医局長を務めている。
小川理事は、災害派遣の経験があり、その視点から首都直下型地震が起きた際、災害発生直後に医療機関で起こること、それを踏まえどう行動すべきかを解説した。
都市直下型地震として大きな被害をもたらした阪神淡路大震災は、死者の81・3%が発災当日の午前中に亡くなり、その内、78・9%が自宅だった。医療施設で亡くなった人はわずか8・2%だった。
同震災では、拠点病院や急性期病院に軽傷患者が殺到していたことを説明。軽傷患者が近くの病院に押し寄せるなかで重症や危篤患者が点在する混沌とした状況になっていたいう。
発災直後、被災した地元の医師会らに求められることは、トリアージと軽傷患者の救護であると小川理事は共有。歩行の有無、呼吸、呼吸数、脈、指示の反応などトリアージをする際の基本を解説した。参加者同士2人1組になり、呼吸の有無や呼びかけを通してトリアージの方法を練習する場面もあった。
軽傷者の救護については、時間と技術を擁する縫合はせず、外科医師でなくても対応しやすいテープ固定や圧迫包帯で対応することを提案した。「軽傷者の対応方法を多くの医療者が身につけておくことが大切」と呼びかけた。
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