災害時の口腔ケアとトイレ対策を学ぶ市民公開講座が2月15日、鶴見大学会館で開かれ、集まった区民らは過去の事例を踏まえた講師の話に耳を傾けた。(一社)横浜市歯科医師会が主催。同会常務理事の佐藤信二氏と、NPO法人日本トイレ研究所の代表理事・加藤篤氏が講師を務めた。
佐藤氏は災害時に水が不足する中での口腔ケアの重要性などを講演。続く加藤氏は、後回しにされることで感染症の発生源などとなり、災害関連死を生む可能性のあるトイレ対策について、その必要性を説いた。
加藤氏は、東日本大震災を経験した釜石市の避難所世話人が残した「トイレは命に関わる」というメッセージを紹介しながら、「快適なトイレは贅沢ではない。命を守るために必要」と力説。視察したイタリアの災害現場では、食べ物より先にトイレを手配するとし、「避難所にはワインもあり、日常を大事にしている」と、関連死にもつながる我慢について、意識やイメージの変革を呼びかけていた。
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