区内サッカーチーム・下野谷レッグスの代表を務める 今関 弘明さん 本町通在住 55歳
サッカー通じ成長中
○…「監督じゃなくて代表。サッカーやってないから」。謙遜とともに茶目っ気たっぷりに笑う。今回、保管していた卒団生からの寄付ユニフォームをネパールに送ることを決めた。「長くて10年くらい経つものもあった」。規定変更で試合で使用できなくなったもの。みんなで助け合い、36年続いてきたボランティアのチーム。気持ちを無駄にしない―そんな思いがにじむ。
○…鶴見で生まれ育ち、下野谷小、潮田中に通った。実はサッカーをしていたのは小学校時代だけ。舞い戻ったのは20年ほど前、長男の下野谷レッグス入団がきっかけ。地元に住んでいた野本弘道さんが私費で立ち上げたチーム。「鶴見でも古い方。俺は監督だって言って、代表にはならなかった人」。10年前に亡くなった野本さんについて回り、市の協会などにも顔を出してきた。現在一番の古株。5年前の代表就任後も「監督は置いていない」。多くは語らず、見てきた背中の思いをつなぐ。
○…自他ともに認めるサッカー好き。Jリーグ発足前から現マリノスのサポーター。平日は働き、土日はチームのため、「まったく観戦に行けない」と嘆く。テレビで欧州サッカーを見るのも好き。専用チャンネルで夜な夜な楽しんだあと出勤も茶飯事だ。「定年したら、海外にサッカー見に行くと決めている」
○…「地域の理解があってこそできるもの」。小学校を拠点にするボランティアチームとして謝意を示す。「子どもは今も昔も変わらない。習い事の数が増えたくらい」。子どもの成長がやりがい。ともに学び、考えることが人生勉強になる。「地域のチームとして、これまで通り続けていきたい」。サッカー好きが、みんなの思いをまとめていく。
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