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公開日:2025.05.01

鶴見警察署
独自の巡回カード作成
目立つ絵柄で犯罪抑止に

  • 新たなカードを持つ鈴木巡査部長

 鶴見警察署はこのほど、警察官が地域の巡回の際に使用していた「パトロールカード」を鶴見署オリジナルのデザインに刷新した。制作を行った同署地域課の鈴木葵巡査部長は「犯罪抑止につながるよう、目立つデザインを意識した。ぜひ玄関先などに掲示してもらえたら」と話している。

闇バイトで不安高まる

 同署ではこれまでもパトロールカードを使用した巡回を行っていたが、神奈川県警察で使われる汎用的な水色のカードで、「目立つものに変えた方が良いのではないか」という声が署内からも上がっていた。

 特に大きな要因となったのは、昨年10月に青葉区で発生したSNSを利用して犯罪の実行者を募集する、いわゆる「闇バイト」を起因とする強盗殺人事件。

 これ以降、鶴見区内でも屋根や外壁のリフォーム業者などを名乗る不審者や、長時間同じ場所に留まっている不審者などの通報が相当数増えた。同署は住民の不安が増していることを危惧し、「不安の解消や犯罪抑止につながれば」と新たなパトロールカードの制作を決めた。

 デザインなどは、同署地域課の鈴木巡査部長らが中心に考案。カードは縦10・5cm、横15cmで、表面に「パトロール強化中」の文字が大きく書かれ、赤と黄色の背景にパトカーの絵が描かれている。また、どの交番の勤務員がいつ訪れたかなどを記載できるようになっている。同署は「とにかく目立つデザインを意識した。ぜひ玄関先などに掲示してもらって、警察官が定期的に巡回している地域であることを犯罪者に認識させ、犯罪抑止につながれば」と期待を寄せる。

既に43枚が掲示

 区内では4月22日までに計43枚が掲示され、住民からは「しっかり巡回してくれていることが分かり、外出しやすくなった」と安心の声も聞かれている。同署は「特殊詐欺なども依然として多いので、不安なことがあれば一度警察署にご連絡を」と呼び掛けている。問合せは同署【電話】045・504・0110。

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