国連が２０１６年に採択した持続可能な17の開発目標「ＳＤＧｓ」について、達成に向けて活動する企業や団体の取り組みを横浜市が認証する「Ｙ─ＳＤＧｓ」事業で、太陽油脂＝守屋町＝など29事業者が第１回の認証事業者に選ばれた。
市独自の認証制度となるＹ─ＳＤＧｓは、企業や団体が取り組むＳＤＧｓ達成に向けた取り組みを「環境」「社会」「ガバナンス」「地域」の４分野・30項目で評価し、３つの区分で認証するもの。同社は、最上位の「スプリーム」に次ぐ「スーペリア」の認証事業者に選ばれた。
石鹸や化粧品、食用加工油脂などの製造を手掛ける同社は、創業当時から自然由来の植物油脂を原料にした環境配慮型の商品を開発している。市内の小学校で石鹸作りを通じた環境教育を続けるなど、ＳＤＧｓに関する取り組みを次世代に伝えるための活動にも熱心だ。環境保全に貢献した企業などを市が表彰する今年度の「横浜環境活動賞」では、企業の部で実践賞にも選ばれている。
認証を受け、同社の担当者は「これまでの取り組みが評価され大変光栄。地元横浜への貢献を進めつつ、当社の環境への取り組みを更に多くの皆さんに知っていただけるよう、更なる努力を重ねたい」と話している。
認証を受けた事業者は、認証マークを名刺やホームページに表示できるようになるほか、市のホームページなどに取り組み内容が掲載される。認証期間は２年間。市では今後、認証事業者が金融制度などの優遇措置を受けられるようにするなど、認証取得の促進に向けた案も検討しているという。
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