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神奈川区 社会

公開日:2023.02.23

区内在住坂口さん所属
見守り隊に感謝の贈り物
児童の防犯に一役

  • プレゼントされた上着を手にする見守り隊の左から坂口さん、恩田さん、石幡さん、阿久津さん

 区内在住の坂口敏朗さんが所属する上星川小学校=保土ケ谷区=の「見守り隊」。毎朝通学路に立つメンバーにこのほど、オリジナルのジャンパーが贈られた。児童が考案したロゴが入ったもので、晴れの日も雨の日も毎朝立ちつづける見守り隊への感謝の思いが込められている。

 「元気な上星川の小学生、あいさつ上手」「今日は寒いね。元気に行っておいで」。学校正門前の十字路に、今日も元気な声が響く。

 坂口さんは約20年前、地域で変質者や空き巣被害が増えていたことから上星川小の「防犯あいさつおじさん」として児童の登校に立ち会うように。見守り隊は坂口さんを含め6人。学校前での声掛けや、登校班の引率を毎朝している。

 もともと見守り隊はオレンジ色のベストを着用して活動していたが、今回は袖のある冬用ジャンパーを学校から寄贈することになった。西山久美子校長は「雨の日も風の日も立っていただき頭の下がる思い。子どもたちに声をかけてくださるのが何よりもうれしい」と話す。

つながり表現

 ジャンパーの背中には握手する両手のイラストが。児童たちが考えた56点のデザインから全校児童約500人の投票で選ばれた。

 採用されたのは6年生の吉松詩織さんの作品。児童と見守り隊のつながりを両手で表し、その周りを晴れ・曇り・雨・風のイラストで囲み、どんな日でも見守ってくれることへの感謝を表現した。吉松さんは「デザインが採用されてすごくうれしい。ジャンパーが見守り隊の人の力に少しでもなれたら」と話した。

 1月末にはテレビ朝会でジャンパーの贈呈式が行われた。このほかに2年生からは1人1人へのメッセージカードが贈られた。

 児童からの温かなプレゼントに「びっくりして夜も眠れないくらいうれしかった」と坂口さん。活動歴4年の阿久津一典さんは「子どもたちは街の宝。これからも子どもたちの成長を楽しみに見守っていきたい」と気持ちを新たにしていた。

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