不定期連載コラム 違っているから、おもしろい！ 第25回（最終回） これからも多文化、異文化を楽しんで！
近年、コロナ禍も終息して海外からの観光客もまた戻りつつありますね。
日本に住む外国籍の方も少しづつ増えてきました。生まれた国ではない場所に住むということの大変さは、経験してみないとわかりませんが、私の活動する団体「多文化読み聞かせ隊」の周辺にも外国籍の方が多く、生活する上での難しさはよく話題になります。それでも、見たことや味わったことのない料理を同じテーブルを囲んでおしゃべりしながらいただくということは、新鮮で楽しいものです。
先日17日に開催された「ぺぺさんのペルー料理教室」では、スペイン語が飛び交い、初めての食材の話題に花が咲き、楽しいひとときとなりました。ぺぺさんは、息子さんの教育を日本で受けさせたいと、ペルーから日系人三世として10数年前に来日された方です。息子さんは、当時11歳。」日本の小学校から、中学高校と頑張って進学し、最終的に京都大学、そして大学院で博士号を取得されました。ぺぺさんが息子さんの話をするときには、顔がほころび、とても嬉しそうです。
今回、料理好きなぺぺさんが、チキンのオーブン焼きを教えてくれました。さまざまなハーブやスパイスなどに前日から漬け込み、オーブンの中でどのように焼くか、についても自分で工夫して方法を考えたんだよ、と得意げに話してくれます。もう一品は、ペルーのひとつの地方名にちなんだ「パパ・ア・ラ・ワンカイーナ」。面白い名前ですね。ワンカヨ地方風のジャガイモ料理という意味だそうです。ペルーは、アンデス地方の一部ですが、アンデスは、今世界的に一般的な食材になっている、ジャガイモ、トマト、唐辛子、かぼちゃ、さつまいも、とうもろこし、ピーナッツ、タバコなどの原産地だそうです。そのため、ジャガイモも、唐辛子もたくさんの種類があり、今回使ったのは、アヒ・アマリージョという黄色い唐辛子。黄色い色が食欲をそそります。
これまでの愛読に感謝
違っていることを楽しもう！というテーマで、多様な文化などについて、今まで書かせていただきましたが、今回が最終回となります。今まで、ご愛読いただき、本当にありがとうございました。これからも、多文化、異文化に出会われたら、どうぞその違いを楽しんでください。
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