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中原区 人物風土記

公開日:2026.11.06

10月の総会で「向河原商栄会」の新しい会長に就任した 篠塚 祐一さん 下沼部在住 53歳

  • 篠塚 祐一さん (写真1)

地域照らす光、挑戦を胸に

 ○…武蔵小杉の高層ビル群に隣接しながら、温かな下町情緒を残す向河原。10月11日の総会で向河原商栄会の新会長に就任した。かつて通りが歩行者天国になり、多くの人でにぎわった記憶を懐かしむ。「商店街を盛り上げなければ、街灯の明かりすら消えてしまう」。夜の街を眺めては熟考を重ね、会長を引き受ける決断を下した。現在、中心となって奔走する役員は4人。それでも、新たな加盟店を呼び込むなど、地道に活路を切り開き始めている。

 ○…後押ししたのは、今年大きな挑戦に踏み出した大学生の息子の姿だった。海外でサッカーの指導者になるという確固たる夢を掲げ、自ら道を切り開く息子に強い感銘を受けた。「もう一度、新しいことに挑戦してみよう」。折しも3月の病気入院を経て人生を見つめ直していた時期とも重なり、自らの変革を固意。会長打診の話をすると、息子が「いいじゃん、やりなよ」と言ってくれたことが、迷いを消し去る決定打となった。

 ○…50歳を過ぎてから本格的にカメラマンを目指し、今年4月から活動を開始した。息子の競技を記録するためにそろえた機材を手に腕を磨き、サッカー天皇杯のピッチに報道証を得て入るまでの腕前となった。「50代の過ごし方で人生は大きく変わる」。元日本代表選手らの撮影を通じて出会う人々から受ける刺激が、日々の原動力だ。

 ○…下沼部で生まれ育ち、家業の不動産賃貸業を継いだ根っからの地元っ子。子ども会など地域のボランティア活動に尽力してきた経験が、その活動的な人柄を支える。「まずは現状を多くの人に知ってもらい、足元を固めたい」。カメラを携え、街の仲間と笑い合いながら、情熱を胸に商店街の再生へ向けた最初の一歩を踏み出す。

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