特別企画
対談｢歩み、振り返り未来へ｣
衆議院議員　山際大志郎氏に聞く

対談の様子
対談を行った伊藤博幸氏
質問に応じる山際大志郎代議士

　先頃ＹｏｕＴｕｂｅで新たに開局した「かわさきＣＯＭＴＶチャンネル」を運営する当社代表の伊藤博幸（川崎コミュニケーションズ有限会社代表取締役）が、神奈川18区（高津区・中原区）選出の衆議院議員山際大志郎氏と対談。地元メディアの一翼を担う伊藤からの多岐に及ぶ質問に応じた山際代議士は、昨秋の衆院選やこれまでの政治姿勢等を改めて回顧すると共に、今後の展望を語った（※対談は長時間に及ぶ熱い政治談議でしたが、ここではその中のほんの一部を切り取り紹介します）。

昨秋の衆院選、厳しい世論

　伊藤博幸（以下伊藤）　昨年は、当社制作番組『政治家の部屋』（ＹｏｕＴｕｂｅにて配信中）にご出演いただきありがとうございました。そして（10月の）総選挙お疲れ様でした。厳しい選挙でしたね。

　山際大志郎代議士（以下山際）　そうですね。覚悟してのぞみました(笑顔)。

　伊藤　その選挙戦ですが、テレビや新聞、各メディアからの「山際批判」が激しいような印象を受けましたが。

　山際　（一息つき）我々の仕事はそういうものです。

　伊藤　なるほど、どんな批判も甘んじて受けるということですね…。その一言が物語っている感じを受けます。山際さんらしいですね。

　私から言うのもおかしいかもしれませんが、山際さんは大臣を経験され、しかも経済分野においてど真ん中のポジションでかじ取りをされてきました。獣医から政治家になるという異色の経歴の中で、重要分野の大臣になるには相当のご苦労や経験が無ければそこまでに至らないと容易に想像されます。実際、政界においての山際さんの活躍は秀でておりますし、国会の議員仲間からの信頼も厚い、何より任されている仕事量や立場の多さがその事実を物語っていると思います。しかしひとたび選挙となれば、それまで築き上げた実績や経験はほぼ度外視され、メディアに流された情報のみに偏る選挙になってしまう現実に私は少し違和感を覚えますが山際さんはどうお感じになっておりますか？

　山際　政権を任されている党への批判は常にあるものです。まして大臣を経験するとメディアからの目も厳しいのは確かです。私は政権の中枢にいたので、政権への批判は自分への批判と捉え、世論に対してどう答えるかを常に考え行動してきました。政治家のやることはシンプルにたった一つで「しっかりと国民の皆様のために仕事をして結果で返すこと」です。

　自分の行いにやましい気持ちは一切ありません。

　伊藤　確かに、山際さんは日本初のスタートアップ大臣を担当され、数々のスタートアップ企業の後押しをしてきた実績があります。日本経済を躍動させるきっかけを作ってきたのは間違いないと思います。そういう真実をしっかりと伝えていくことが我々メディアに携わるものの役目ですね。

　山際　実際、経験や実績などの発信力の弱さは山際事務所の最大の弱点だったかもしれないと私も反省しています。

　伊藤　今回の選挙戦は２００９年に政権交代した頃と少し似ている気がしますが、違うところが１点、山際さんがギリギリでも当選したという事です。

　やはり政権交代の時代を経験した方々にある、野党の政権担当能力の弱さというものに対して抵抗感のある世代の方がいたという事かなと思っておりますが、そのあたりについてどういった見方をされてますか？

　山際　そういったものがあったかどうかは私にはわかりませんが、現政権に対しての国民からの不満があるのは事実だと思います。それがこの結果に表れたという事です。しかし、その中でも自民党を応援してくださる方々がいて、私もギリギリでも当選することが出来たので、議席をいただいた重みを感じながら責務を果たしていきたいと思います。

　伊藤　話は変わりますが、自民党の次世代を担うリーダーが不足しているという指摘もありますが、そのあたりについては？

　山際　確かにそういう意見があるのは承知しています。しかし、昨年行われた自民党総裁選においては、女性議員や若い議員がしっかりと手を上げ、自民党の中で新陳代謝している構図が明らかになったはずです。我々中堅どころの議員も、政治経験を豊富に積んできた仲間がたくさんいますので、その心配は無いと確信してます。

　伊藤　最後に、今後の政治活動について何か一言ありますか？

　山際　これまで、地元川崎市⾼津区、中原区の皆様と共に歩んできた20数年を大切にして、事務所のスタッフ全員が⼀丸となり、地域とともに進んで参ります。そして、私⾃⾝は⼀貫して経済の分野で活動をして来ましたので、これからも⽇本全体が豊かに元気になるよう全⼒で働いてまいります。

　伊藤　本日はお忙しい中お時間いただきありがとうございました。

　山際　こちらこそ！また是非、対談させて頂ければと思います。