高津区 人物風土記
公開日:2026.04.03
いけばなの師範などとして活躍する傍ら、知見を生かし地域社会に尽くす 中野 香静さん(本名:中野美代子) 二子在住 92歳
卒寿、超えても衰えぬ気力
○…自由な作風で知られるいけばな「草月流」の顧問会理事を務める、キャリア70年を超えるベテラン。現在も、主宰する教室で生徒たちに直接指導するほか、地域活動にも力を入れており、小中学校で開かれる「いけばなクラブ」でも講師を務め、高津駅構内での花の展示ボランティアも1966年から今年3月までの60年にわたり継続し続けた。その胸には、父から受け継いだ「社会に奉仕、地域に奉仕」という家訓が刻まれている。
○…いけばなを始めたのは、18歳の時に入社した会社で上司に勧められたことがきっかけ。当初は古流を学んでいたが、知人から「草月流も習ってみたら」と助言を受け、同流派の門を叩く。家元へ通い詰めて研鑽を重ね、日本橋高島屋や三越などを会場とした展覧会にも数多く出品。海外へも文化使節団として積極的に出向き、研修などを通し知見を広めてきた。「自分の頭の中にあるイメージを形にするのが楽しい。つい寝る間も惜しんで創作に取り組んでしまう」とほほ笑む。
○…「人が2倍やるなら、あなたは3倍やりなさい」という母の教えを守り続けている。90代でいけばなに取り組む人は全国的に珍しく、体がつらい時もあるが「気力があれば体はついてくる」と背筋を伸ばす。
○…半世紀以上続けてきた高津駅での活動は今春で一区切り。だが教えることへの情熱は変わらない。指導の場では技術のみならず、挨拶やマナーといった「情操教育」を重んじている。教え子には若い世代や海外の青年もおり、彼らとの交流も楽しみのひとつ。「いけばなを通じて、その人の人間性が豊かになっていくのが何より嬉しい」。花と向き合い、他者に尽くすその感性で、これからも多くの人々の心に、彩りを与えたいと願う。
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