記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 3月22日0:00更新
鎌倉時代に川崎へ持ち込まれたとされ、菅地区で古くから栽培されてきたという郷土野菜「のらぼう菜」。初めて出会ったのは3年前、菅野戸呂の生産者で「菅のらぼう保存会」会長の高橋孝次さんを訪ねたときだ。収穫期は2月中旬から4月中旬ごろ。外見はナバナのようで、茎の筋っぽさと苦さを想像したが、炒めて食べてみると柔らかく甘みがあって旨い。ベーコンとの相性もバッチリだった。
川崎市は明治大学、神奈川県とのらぼう菜の共同研究を進めており、昨年は栽培マニュアルを発行。高品質で安定した栽培法を広めようと、明大農学部の学生らが中心になり、高橋さんから栽培技術を学んできた。先月は新品種に登録されたが、従来のものも新品種も、川崎を代表する野菜として市内の食卓に普及していけばと願う。 (地主)
3月29日