多摩区登戸生まれ。4歳から生田在住。東生田小、生田中学、百合丘高校とまさに”地元っ子”だ。高校時代の夢は絵描きになること。「手に職があった方が良い。設計なら、子どもを育てながらでも仕事ができる」という母のアドバイスを受け、専門学校・東京YMCAデザイン研究所の建築科へ。卒業後、建築設計事務所に入社。コンセプトから設計、管理まで携わったのが川崎市市民ミュージアムだった。「その施設が多摩区に移転してくる。深い縁を感じる」と話す。
25歳で結婚、男児2人の育児に励む。30歳で離婚を経験。シングルマザーとなり、1996年吉沢章子建築設計事務所を開所。住宅や店舗などの設計監理などを手掛けた。「母の教え通り、子育てしながら、自宅で仕事をすることになった」と振り返る。
父は元川崎市議会議員。議員が大変なことは知っていた。父の引退時、最初は断った。だが父の部屋に貼ってあった「政治はアートなりサイエンスに非ず」という言葉に感銘を受け、笑顔を増やせる仕事だと思い、覚悟を決めた。「政治はとてもクリエイティブな仕事」と笑顔でやりがいを語った。
台風や地震、いつ起こるか分からない災害対策を喫緊の課題に位置付ける。その上で、多摩区の豊かな自然、多彩な人や文化、食などを活かし次代につないでいきたいという。「子之(ねの)神社などの宮彫の価値を知ってもらい、神社を人が集まる場所にしたい」と意気込む。次代に残せるまちのため、今後も奔走する。
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