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公園内の喫煙の取り扱い 「全面禁煙」望む声45% パブコメ実施、結果を公表

社会

公開:2024年12月6日

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「全面禁煙」望む声45%

 公園内の喫煙の取り扱いについて、「原則禁煙」とする川崎市の方針案のパブリックコメント(市民意見募集)の実施結果がこのほどまとまり、市が11月22日に公表した。原則禁煙化の一方で「一部の公園には喫煙可能スペースを設置する」とした内容に、市民からは「全面禁煙」を望む声が多く寄せられた。

 公共施設の喫煙は神奈川県の「受動喫煙防止条例」に基づき対策が行われてきたが、公園は喫煙禁止の対象に指定されていない。また、改正健康増進法では屋外での喫煙者に「配慮義務」を求めているが、実効性が担保されていない。そのため、公園内でのたばこのポイ捨てや子どもたちの受動喫煙の問題など、喫煙マナーの問題に関する声が、多く市などに寄せられてきた。

 このため、川崎市は市の都市公園条例の禁止行為に「喫煙」を加え、公園内の喫煙を原則禁止とする一方で、常駐管理者がいる18の公園には喫煙可能スペースを設けるとの方針案をまとめた。

方針案より厳しい声

 そのうえで方針案に対するパブコメを9月10日から10月10日まで実施した結果、市民からの意見188通のうち、市の方針より厳しい「全面禁煙を望む」意見が全体の45・2%を占める結果となった。市の方針と合致する「原則禁煙を望む」意見は10ポイント以上低い33%だった。一方、公園を禁煙とすることに否定的な意見は12通で6・4%だった。

 今回のパブコメの結果、市民からの「行事の時は特例が必要だ」との意見を受け、都市公園条例第3条に基づく「公園内の行為許可」を主催者が市に届け出ることで、イベント時に一時的に喫煙可能スペースを設置できる項目を、方針案に追加した。また、市の方針案では、喫煙可能スペースの「考え方」として灰皿や囲いなどを「設置しない」としていたが、「パーテーションなどの設置は最低限必要」「灰皿を置き、日々の清掃など配慮を」といった声が多数寄せられたため、公園の常駐管理者と協議のうえ灰皿やパーテーションなどの設置を検討する内容に変更した。

 市は都市公園条例の改正を来年2月の定例議会に議案提出する。

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