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県内市町村 生成AI 約6割が利用 本紙調査 「業務の時短に効果」

社会

公開:2025年3月21日

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※『生成AI』とは、テキスト、画像、音声などを自律的に生成できるAI技術の総称
※『生成AI』とは、テキスト、画像、音声などを自律的に生成できるAI技術の総称

 人工知能(AI)を用いて文章や画像を作成する生成AIを業務に導入する自治体が増えてきている。県内33市町村のうち、導入済が12市町村で実証実験中を合わせ6割近い19市町村が生成AIを利用していることが、本紙の独自アンケート調査で明らかになった。

 同調査では、1月1日現在の生成AIの導入状況や活用事例、効果、課題などについて神奈川県内の33市町村に聞いた。導入済と回答したのは36・3%にあたる12市町村。実証実験中を合わせると、19市町村(57・5%)が生成AIを利用していた。

 利用するすべての自治体が「効果があった」と回答。具体的には「業務の時間短縮」をほぼすべての自治体があげた。

 活用事例として多かったのは「あいさつ文案の作成」「議事録の要約」「企画文書の作成」「アイデア出し」など。さらに、「市長の動画・音声生成AIを使い『市長アバター』を作成し、英語で行政情報や観光情報を発信する」(横須賀市)、「ビッグデータを使った数値予測や行動最適化」(横浜市)、「Excel関数、VBAなどのコードの生成」(平塚市)などもあった。

 課題はセキュリティー面や生成AIが作成した内容の正確性などに対する懸念のほか、生成AIを使いこなす人材育成や技術習得など、「使う側」の問題が多くあがった。

 川崎市は昨年7月10日に実証実験を開始。多くの自治体と同様の活用事例を挙げ、「業務効率化などの効果が一定程度確認された」と回答した。今後は庁内アンケートで改めて効果を確認し、課題の把握も図る。利用拡大に向けては「検討を進める予定」としている。

 未導入の自治体で「検討中」と回答したのは8自治体で、うち3自治体は導入を予定していた。実証実験はしたものの導入には至らなかったのは2自治体。そのうちの1つ大磯町は、「有効なものだとは思っているが、一般的なリスクを鑑みた。事業者の提案をもらいつつ、検討は継続していく」とした。

 残る4自治体が検討も導入予定もなかった。

 未導入の自治体はいずれも「業務効率があがる便利な技術」という認識はある一方で、「導入費用」「セキュリティー」「技術面」「利用規約の策定」「専門知識を持つ職員がいない」などをハードルと捉えていた。

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