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公開日:2026.10.23
多摩脳神経外科 頭痛に奪われた時間を取り戻す 「痛い頭痛」と「怖い頭痛」
長年、片頭痛に悩む患者がいました。頭痛がいつ起こるかわからず、「旅先で痛みが出てしまったら」と、旅行の計画さえためらっていたそうです。しかし、片頭痛の予防薬の注射を始めると、頭痛に振り回されることが減り、生活が大きく変わりました。この経験から「頭痛の治療とは、患者の人生の自由を取り戻すことなのだ」と改めて感じました。
脳神経外科医として、知ってほしいことがあります。それは、「痛い頭痛」と「怖い頭痛」は違うということです。片頭痛は、寝込むほど激しく痛み、吐き気や光・音への過敏さを伴うことがあります。ただし、片頭痛そのものは、命に関わる病気ではありません。
一方、脳出血や脳腫瘍など重大な病気が隠れていても、激しい痛みがあるとは限りません。声の大きいものが最も怖いとは限らないのです。
診断では痛みの強さだけでなく、いつ、どのように始まり、どう変化したかを重視します。突然、雷に打たれたように始まる頭痛、次第に悪化する頭痛、手足の麻痺や言葉の異常を伴う頭痛には注意が必要です。特に突然の激しい頭痛は、くも膜下出血の可能性もあるため、直ちに救急受診してください。
片頭痛の治療も、近年大きく進歩しました。新たな薬が登場し、注射による予防治療に加え、飲み薬の選択肢も広がっています。以前は「痛くなったら薬を飲む」治療が中心でしたが、今では「痛くなる日を減らす」予防治療も可能です。
「片頭痛とは長い付き合いだ」と話す人には、「いつまでも仲良くする必要はありませんよ」と伝えたくなります。「怖い頭痛」は見逃さず、「痛い頭痛」は我慢せず、適切に治療する。頭痛に奪われていた人生の時間を取り戻す。それが、長年頭痛と向き合ってきた私の願いです。
多摩脳神経外科
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神奈川県川崎市多摩区登戸1654
TEL:044-931-0020
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