川崎市が取組んできた中学校の給食化が12月1日、区内など26校で始まり、既に実施している26校とあわせ市内全52校で導入された。給食は、自校調理式の4校以外は、市内3カ所のセンターで一括調理し各校に配送する方式を採用。9月に南部給食センターの運用を先行させ、北部と中部の給食センターでもこのほど稼働を始めた。
全校が給食化された1日、福田紀彦市長は区内の今井中学校を視察。配送された給食を確認した後、3年生の教室を訪れ給食係から配膳を受けた=写真上。スープが全員に行き渡らなくなったため、市長が自らスープを戻そうとし生徒から止められる一幕もあるなど、和やかな雰囲気のなか給食を楽しんでいた。
「全国のモデルに」
この日のメニューは、JAセレサ川崎のブランド「かわさきそだち」の野菜を使ったスープ、野菜ソテー、タンドリーチキン、麦ごはん、牛乳。永田千夏さんは「小学校の頃を思い出した。お弁当と違い、温かくて嬉しい」と話し、中居由宇胡さんは「おかわりしたいほど美味しかった。中学校生活も僅か、もっと早く給食を食べたかった」と複雑な表情を浮かべた。
他自治体では異物混入や食べ残しなどが問題となった中学校給食だが、福田市長は「ようやく実現でき、良いスタートが切れた。生徒の笑顔が全て。食育だけでなく、市民の健康づくりに繋がるきっかけになれば。全国のモデルとなるよう進めていきたい」と話した。
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