区内に道場を構える新極真会東京城南川崎支部の入来建武さん(25)が11月22日、東京で無観客で開催された「第52回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」で優勝。同大会で、4年ぶり2度目の日本一に輝いた。
この大会は、同実行委員会とNPO法人全世界空手道連盟新極真会が主催。感染予防対策として、初の無観客試合で開催した。出場を控える選手もいた中、他流派からも精鋭がエントリー。声援が飛び交わない、例年とは異なる静かな空間で、男子65人がその強さを競った。
2日間にわたって行われたトーナメント戦で、入来選手は初日から得意の下段回し蹴りを決め勝ち進んだ。決勝戦では、優勝候補の加藤大喜選手と対戦。互いに下段回し蹴りを連打する展開となったが、ラスト30秒で入来選手が技の波状攻撃を繰り出し勝利した。
入来選手は今年1月から減量に取り組み、ウエイトトレーニングを中心に体づくりに専念してきた。優勝について「純粋に嬉しい。コロナをプラスに捉えてトレーニングに励んだ成果が出た。来年5月に予定されている大会まで身体を維持して、さらに技を増やしたい」と話し、次大会へ意気込みを見せた。