神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2023年7月14日 エリアトップへ

なかはらっぱ祭り 108年前の写真を展示 米店から提供 「献穀」の一枚

社会

公開:2023年7月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
1915年に撮影されたとみられる写真
1915年に撮影されたとみられる写真

 下小田中の福寿屋米店に、大正天皇が即位した際の「大嘗祭」で米を献上した記念写真が飾られている。大正4(1915)年10月に撮影されたものとみられ、7月16日(日)に中原市民館で行われる「なかはらっぱ祭り」の特別企画で展示される予定だ。

 中原区内で活動する市民団体の発表の場であるなかはらっぱ祭り。市制100周年に向けた特別企画として、区内各所の昔と今の風景を写真で紹介する「中原今昔ものがたり」を予定しており、今回の写真は昔の写真を実行委員が集める中で提供された。昔の写真は昭和30年代が中心で、大正時代の写真は今回の展示では最古となる。企画を中心となって進めている実行委員の関口清さん(77)は「お店の近所に住む方が情報を寄せてくれて、貴重な写真を提供してもらえた」と喜びを語る。

 同店によると、写真は昔から店内に飾られており、由来などは不明だという。写真の横には「大正四年乙卯十月十五日写」と記されており、108年前の1915年10月15日に撮影されたことがわかる。関口さんによると、中央に写る看板には「大嘗祭」と書かれ、大正天皇即位の際の大嘗祭を記念したものとみられるという。大嘗祭は、五穀豊穣に感謝して天皇陛下が新穀を神様にお供えし、ご自身も召し上がる宮中行事「新嘗祭」のうち、即位後初めて行われるもの。看板には「献穀主 鹿島儀左衛門」とも記され、この人物が献上したとみられる。写真には当時の橘樹郡橘村の村長も写っているという。

 「詳しい情報は残されていないが、地域の歴史がわかる貴重な一枚。自分が住んでいるまちでどんなことがあったのか、調べてみると楽しい」と関口さんは笑顔をみせる。企画展「中原今昔ものがたり」では、市制40周年のフォトブックから今昔あわせて40点、今回新しく集めた写真40点をパネルにして展示する。「こうした写真を見て、皆さんも自分の家を探してくれたら、貴重な写真が見つかるかもしれない。昔の出来事をつないでいくためにも、保管できるしくみも考えていきたい」と関口さん。なかはらっぱ祭りは午前10時から午後4時まで、中原市民館とグランツリー武蔵小杉ピロティで開催。企画展は市民活動センターで行われる。

パネルを前にする関口さん
パネルを前にする関口さん

中原区版のトップニュース最新6

「バスジャック」想定、初訓練

「バスジャック」想定、初訓練

化学剤への初動措置も

5月17日

新日本学園に支援基金

漫画家・迫稔雄さん

新日本学園に支援基金

「子どもの可能性広がる」

5月17日

防災計画、8年ぶり改訂

武蔵小杉駅周辺

防災計画、8年ぶり改訂

滞留・帰宅困難者対策が主

5月10日

「支援の輪」次の段階へ

こども食堂

「支援の輪」次の段階へ

寄付増加、物流に課題

5月10日

女性議員16人が連携

川崎市議会

女性議員16人が連携

課題共有し、政策提案へ

5月3日

「想定超」の4万7000人

川崎市健康アプリ

「想定超」の4万7000人

企業活動、口コミで拡大

5月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月17日0:00更新

  • 5月10日0:00更新

  • 5月3日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook