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公開日:2026.06.12
多摩川スポーツクラブ 半世紀の活動の歴史に幕 時代の変化などを理由に
丸子地区を中心にスポーツを通じた地域振興とボランティア活動に貢献してきた多摩川スポーツクラブが、会員の高齢化や時代の変化に伴い、その歴史に幕を下ろす。昭和、平成、令和と、50年以上にわたり地域の憩いの場を提供し、子どもたちの未来を支え続けたクラブの解散に、地域住民から惜しむ声が上がっている。
同クラブは1971年9月に結成され、地元の有志らが集まって軟式野球チームとして誕生した。その後、地域の少年野球やママさんソフトボールの活動支援、さらにミニマラソンや駅伝、ボーリング、ゴルフなどの多彩なスポーツイベントを主催し、丸子地区の9町会を巻き込む組織へと発展していった。
最盛期の85年頃には、会員数が200人を突破。スポーツをした後の懇親会では料理人や飲食店を営む会員が手料理を振る舞うなど、地域の人たちの温かな憩いの場として機能していた。
時代に寄り添った絆
近年は会員の平均年齢が75歳を超える中、高齢者の安否確認や孤立防止、健康維持を兼ねた毎月のグラウンドゴルフ大会に注力。一人で家にこもりがちな高齢者が月に数回、ホールインワン賞などの景品を楽しみにして集まる貴重な場となっていた。また、毎年区民祭へ出店して前日から仕込んだ名物のうどんやそばを販売。売上の一部を児童虐待防止活動(オレンジリボン運動)や、子ども家庭庁関連の団体へと寄付するボランティア活動も長年継続してきた。しかし、少子化や子どもの学び方の変化によるスポーツのクラブチーム化、町内会自体の活動衰退が影響。さらに、これまで長年活動の中心を担い、対外交渉や運営を裏で支えてきた総務やレクリエーション担当の責任者らが相次いで急逝したことが大きな契機となり、今の時代における役割を終えたとして苦渋の解散を決定した。
「寂しいがやりきった」
5月31日の総会後に、現会員約20人が集まって解散式を実施。クラブを率いる白井信夫部長(82)は、「仲間が減っていく寂しさは募るが、みんなで地域のためにやりきったという充実感がある。本当に全ての活動が最高の思い出」と晴れやかに語る。会員らは今後も地域活動を続けていくといい、半世紀にわたり諸先輩たちが地域へ注いできたボランティア精神と固い絆を、これからも個々の活動を通して次世代へと受け継いでいくという意思を示した。
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