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中原区版 公開:2025年6月6日 エリアトップへ

川崎工科高等学校 溶接競技で初の全国へ 無線部は4年連続の出場

社会

公開:2025年6月6日

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「全国大会でも1番になりたい」と話した小林さん
「全国大会でも1番になりたい」と話した小林さん

 川崎工科高校(上平間)機械研究部の小林佳之依さん(2年)が4月26日に行われた「関東甲信越高校生溶接コンクール」で最優秀賞を受賞し、同校から初の全国大会出場を決めた。アマチュア無線部も5月17日の県大会で準優勝し、4年連続で全国の舞台へ駒を進めた。

 厚さ9mmの鉄板2枚を溶接し、つなぎ目の美しさと強度を競う同大会。関東甲信越ブロック20校21人の選手が出場する中、ただ一人一つの減点もない200点満点を獲得した。小林さんの持ち味が、溶接を行うときの独自のスタイル。バナーの強力な炎を利用するため一般的には一定の距離を維持するが、小林さんは約10cmまで顔を近づけて作業にあたる。ときにはゴーグルが熱で溶けることもあるが、「熱さも感じないほど集中する」と話し、これにより均一化されたきれいな外観が出来上がるという。

 競技においてはメンタル面も重要なポイントと捉え、仕上がりのむらをなくすために、現在は週5日間、1日約3時間を練習に費やしている。

 8月の全日本選抜溶接技術大会、11月の高校生ものづくりコンテスト全国大会に向け、小林さんは「もう一度、満点を出して優勝したい」と意気込む。機械エンジニアコースのクラス担任でもある顧問の多田佑弥教諭は「ここ一番の精神力の高さは誰にも負けないものを持っている。きっと全国でもやってくれるはず」と背中を押す。

3人で力合わせ

 アマチュア無線部は県内7校30人が出場した県大会で、部長の弓削優我さん(3年)が2位になり、7月に新潟県で開催される「全国高等学校ARDF競技大会」に芳賀樹さん(3年)、田沼陸さん(1年)と3人で力を合わせて学校対抗戦に臨む。

 ARDF競技は、地図と受信機を使って隠された発信機を探す時間を競い、「無線版の宝探し」と呼ばれている。制限時間内に、隠された5つの無線機をいかに早く見つけることができるかで順位が決まる。県大会2位の弓削さんは、優勝者とわずか1分の差だった。

 4年連続出場となる全国大会に向け、芳賀さんは「優勝する気持ちで挑戦したい」と熱く語り、田沼さんは「早く発信機を見つけられるように頑張る」と気持ちを奮い立たせた。弓削さんは「まだ全国大会で達成したことのない入賞(8位以内)を目指し、部の歴史を作りたい」と力を込めた。現在は夏の暑さに負けないための体力面の強化を課題にあげ、各自が筋トレにも力を入れる。

 顧問の槇岡瞭介教諭は「センスのある弓削をはじめ、メンバーがそろった。大会までに技術を磨き、全国でも活躍してほしい」と期待を寄せた。

無線部の田沼さん、弓削さん、芳賀さん=左から
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