麻生警察署の新署長に就任した 田中 正博さん 千代ヶ丘在住 57歳
経験から学んだ「警察の職務」
○…初の署長職に就いた今春、刑事畑で長年経験したことを生かし、警察を頼りにして来る人たちの立場に立った日頃からの行動を150人の麻生署職員にまず説いた。「毎日の業務となると雑になったり横柄な態度にもなりかねない。困っている方々の側に立った仕事でまちづくりに貢献したい」と意気込みを語る。
〇…山梨県生まれ。地元の高校を卒業後、人を助ける仕事に憧れて神奈川県警へ。配属先となった幾つかの地域で凶悪事件が続き、捜査一課の面々と顔を合わせる機会が多く、それが縁だったのか、徐々に一課関係の部署勤務を重ねていった。妻の出産にも立ち会えないなど多忙を極めた日々を「絶対に検挙して被害に遭われた方や関係者に報いたい思いが強かった。連休がないとか仕事がきついとかは考えていませんでしたね」。今は一人でも被害に遭わないよう、麻生区管内での業務となったが、考えの基本は変わらない。
〇…03年以来、2度目となる麻生区の配属。「十数年前は署の横がまだ造成中だったはず。はるひ野や黒川にも住宅が増えた印象がありますが、地域の方々の人の良さは同じでしたね」。現在は妻と愛犬を残しての官舎暮らし。「このエリアは坂も多いので、さすがに今は走ったりは出来ないので、健康づくりとして家の周りを歩いています。以前やっていたゴルフもまた始めてみようかな」。業務を少し離れた話になるとイメージが崩れるくらいの笑顔を見せる。
〇…「状況が変われば修正もあると思いますが、トップが代わったからといって署が目指すことは変わらない」。県全体で振り込め詐欺の被害が拡大する中、麻生区では警察と地域団体による啓発活動などによって改善の兆しが見えている。「今は警察だけで防げる被害も少ない。これまで培ってきた協力団体の方々との連携などで治安の良さを保ちながら安心安全のまちを目指していきたい」。
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3月29日
3月22日