川崎市立麻生中学校ダンス部が、10月に開催される「全日本小中学生ダンスコンクール全国大会」に初出場する。同部は8月に「日本中学校ダンス部選手権全国大会」にも出場しており、同部として2つの全国大会出場は初めて。
「全日本小中学生ダンスコンクール」は2013年から開催され今年で6回目。作品点、技能力、表現力、チーム力、印象点の5項目で審査される。同部は2、3年生で出場。古代インドを舞台に、王に仕える女性たちが団結して自由を得るというストーリーの創作ダンスで本番に臨む。一木南々美部長(3年)は「女性が自由を得るというテーマは普遍性がある」と作品への思いを語る。3年生を中心にテーマ設定や選曲、振付などを春休みから作り上げてきた。練習で磨いてきたのは表現力。小林瑠香副部長(3年)は「喜怒哀楽が表情で伝わるよう、鏡の前に座って繰り返し表情チェックも行った」と振り返る。
仲間の不在乗り越え
予選となる8月の東日本大会前に、3年生部員の一人が入院を余儀なくされてしまった。一木部長は「直前まで全員で出場できるかどうか分からなかった。でも不測の事態があったからこそ、今まで以上に練習も一生懸命やって、メンバーの気持ちが1つになったと思う」と話す。本番は全員での出場が叶わなかったが「必死さと楽しさ、金賞をとってやるという気持ちだった」と相川舞衣副部長(3年)。出場した38校中全国に進む10校に選ばれ、結果発表後は病欠した部員とビデオ通話で喜びを分かち合った。
入院していた部員も現在は復帰し、全国大会にメンバー全員で挑む。目標は1つ、「金賞」だ。相川副部長は「今まで目標はずっと『全国出陣』だったが、叶った今は上位入賞を目指したい」。一木部長も「3年生にとってはこれで最後。全力を出すために、1回1回悔いが残らないように練習したい」と力を入れる。顧問の田原麻紀子教諭は「歴代の先輩や保護者、学校の人たちなど、色々な人の気持ちを背負って頑張ってほしい」と話す。
大会後には、唯一1年生から3年生が揃う文化祭を控える。一木部長は「1、2年生に教えることは全部教えて、今後は毎年全国にいくチームになってほしい」と語る。
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