麻生区版 掲載号:2019年2月22日号
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川崎市消防局 全国初、女性採用から50年 式典で初代職員ら語る

社会

古尾谷さん(右)ら女性職員
古尾谷さん(右)ら女性職員

 川崎市で全国初の女性消防職員が誕生した1969年から今月で50年。これまで積み重ねてきた女性職員の経験や歴史を次世代に伝えようと、初代の女性消防職員らが今月16日、記念式典で思いを語った。

 市消防局(川崎区)で開かれた式典には現役の女性職員やOGが参加。初代女性職員で定年まで勤めた古尾谷(こびや)敏江さん(68)や政令市初の女性特別救助隊員(レスキュー)、後藤彩華さん(30)らが体験談などを語った。

 市消防局は69年2月、初の女性職員4人を採用。同年4月に8人を採用し12人が一期生に。横浜市消防は同年4月採用だったため僅差で川崎が日本初。東京消防庁の女性採用は72年のことだ。当時は高度成長期の真っただ中。「職員も大量に必要で、人材不足も背景にあったのでは」と同局は話す。

 古尾谷さんは「『何で女がいるの?』と男性から批判もあった。受け入れる側と働く側、お互い戸惑いがあった」と振り返る。当時の女性職員の仕事は子どもや女性、高齢者に防火の大切さを伝える予防活動。女性救急隊員が市内で初任命されたのは99年のこと。その後2006年に消防隊員、16年にレスキュー隊員が誕生した。同じ16年に初の女性副署長に就いた熊谷智子さん(中原消防署)は「昭和60年代まで職場には男性トイレしかなかった。先輩たちが苦労して一つずつ改善してきて今がある」と話す。

女性比率6%へ

 2月1日時点の市消防局の女性職員は61人で比率4・3%。一般行政職28・3%、警察8・8%などに比べると低い。離職率も高く、定年まで勤めた女性は古尾谷さん含め2人のみ。同局は26年度までに女性比率6%の目標を掲げる。熊谷さんは「子育てや介護との両立、キャリア向上など女性の未来を切り開いていきたい」と思いを込めた。

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