川崎麻生ロータリークラブ2020-2021年度会長を務める 蓬田 忠さん 王禅寺東在住 76歳
地域の縁を次世代へ
○…7月に、川崎麻生ロータリークラブの29代目の会長に就任。クラブの30周年を目前とし、下地づくりを意気込む1年のテーマに掲げるのは「地域に密着 」。「ロータリーはお金持ちがやってるイメージがあるかもしれないけれど、若い人、青少年にこんな活動もしてるんだってことを伝えたい。清掃活動なんかも、地域の小中学生を巻き込んでやりたいね」と明るく語る。
○…北海道生まれ。雪の多い山中で、学生時代は簡単な馬具を着けた栗毛の馬に乗って登校した。「あまりの珍しさに新聞に載ったこともある」と懐かしむ。大学入学と同時に上京し、夜は時給の良かった印刷会社でアルバイトし技術を習得。29歳のとき麻生の地で独立した。創業当時は活版印刷。使用する活字を用意する、文選の大会に出場したことも。現在も従業員とともに「ささやかにやっているよ」。
○…知り合いもいない地で会社をスタート。最初は苦労したが、「人との出会いに恵まれた」と胸を張る。「地元の学校関係の仕事がきっかけで大きな仕事につながったり、地域で活動する人とかかわりができたり」。育った環境も影響してか、麻生のお気に入りは黒川の自然。大雪が降ったときにはカメラを持って黒川の里山風景を切り取りに行った。
○…30年前、ラーメン一杯をすすりながら「新しいロータリークラブつくるから入らないか」と誘いを受け、「義理か人情かで入っちゃった」と笑みをこぼす。創設時から長年クラブを支えてきた。若い人に役職をまわすなどクラブも若返りを進めているが「高齢なんかでやめてしまう人もいるけど、会員の和を大切にしていきたい。麻生には世話になった人ばかりで、私はもう、ここから離れられないから」。
|
|
|
|
|
|