東百合丘在住のロブ・ヌジンさん(52)が主宰する「裸足(はだし)の会」が5月19日、新ゆりアートパークス(上麻生)で開催された。どこに行くにも裸足で生活するロブさん。裸足で生活することの良さを伝える地域交流を兼ねたイベントを昨年9月から実施。物珍しいイベントに、回を重ねるごとに参加者の人数も増えてきているという。
アメリカ・ケンタッキー州出身のロブさん。幼い頃から裸足で遊ぶのが好きで、「気持ちいいから」と大学時代から外出時にも裸足で生活をするように。友人から東京の良さを聞き、日本語を学ぶために2003年に来日。当初は、靴を履きながらプログラマーとして勤務。企業で英語の指導もしていたが、10年から裸足生活を再開した。
電車に乗る時や店に入る時なども常に裸足で生活するロブさん。新百合ヶ丘駅周辺でその姿を見た近隣住民が声を掛け、「裸足の良さを伝えたい」というロブさんの思いに応え、アートパークスで「裸足の会」を実施することに。昨年9月から毎月第3木曜日に活動を行っている。
5月19日に開かれた会では、裸足で公園を歩き回り、木の葉を足の指で渡すなどのゲームを実施。参加者は「足の指を開いたり、片足で立ったり、バランスの訓練にもなる」「地面の温度を感じることができ、終わった後は体が温かくなる」と話す。多い時には15人近く集まることもあるという。
「気持ちいいから」
普段から裸足で生活していると「『大丈夫ですか』『痛くないですか』と声を掛けられる。ヒールで踏まれたことや、ガラスで切って痛い思いをすることもある」と笑顔で語るロブさん。そんなロブさんの独自のスタイルが話題を呼び、講演会を依頼されることも。「あるセラピストから『裸足で生活することは膝や腰のバランスにも良い』と言われた。裸足で生活するのは気持ちがいい」とロブさんは話す。
現在は、区内の万福寺檜山公園や、都心、横浜でも定期的に裸足のイベントを行っているという。「今後は、高齢者施設などで裸足で生活する良さを伝えたい。この活動を広め、もっとみんなを元気にしたい」と抱負を語った。
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