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18歳選挙 参政へ関心促す 高校3年生に模擬投票も

政治

公開:2016年7月7日

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模擬投票に臨む生徒たち=1日、県立相模原高校
模擬投票に臨む生徒たち=1日、県立相模原高校

 7月10日(日)に投開票される参議院選挙は、投票できる年齢が満20歳以上から満18歳以上に引き下げて行われる初の国政選挙となる。これをめぐり、相模原市選挙管理委員会(以下市選管)では18・19歳の新有権者に向けて昨年から啓発事業に取り組んできたほか、市内の高校でも3年生の生徒らを対象に模擬投票を実施。初の政治参加に向け、各方面で準備が進められており、市選管では取組みを通じて若者に投票を呼びかけている。                  =中面に関連コーナー

 今回の選挙権年齢の引き下げは、若者の意見を政治に反映させることを目的に昨年6月に改正公職選挙法が成立したのを受けたもので、普通選挙が実現した1945年以来、70年ぶりの大改正となった。市内には18・19歳の新有権者が現在約13500人(男性約7000人・女性約6500人)におり、そのうち区の割合では、中央区に約5400人、南区に約4900人、緑区は約3200人となっている。

 これを受けて市選管では、昨年から相模原駅前や市民桜まつりでの街頭啓発活動などを実施。これに加え、市内の高校へ職員が出張して出前講座を行い、「投票の意義や成人になることの意味」について講演を実施するなど生徒たちの政治に対する意識向上に取り組んできた。今月初旬には、20歳を迎えた市民に送る「バースデーカード」を、18・19歳の新有権者にも送付する予定で、さらなる社会参加への自覚を促していく方針だ。

 一方、市内の高校では神奈川県教育委員会からの要請のもと、生徒自らが主体となって模擬投票を実施している。県立相模原高校でも6月30日から7月1日までの2日間で3年生280人が臨んだ。生徒たちは事前に配布された投票用紙を当日持参し、今回の参院選神奈川選挙区の実名の立候補者名簿をもとに氏名、政党名を記入する通常選挙と同様の方式で行い、投票は任意とした。開票作業は参院選終了後に教員らの手で行われ、投票結果(投票率)は今後の授業に活用していく考えだ。県立上溝高校では現代社会を科目とする1、3年生483人で実施。相模原高校と同じく神奈川選挙区の出馬表を使い、当日配布した投票用紙をもとに行った。投票する際、生徒からは「(選挙区選挙と比例代表選挙の)2回投票するのか」といった声や、「政党はこんなにあるのか」と驚く声も聞かれたという。

 相模原高校では模擬投票について、政治的に中立な立場を保ち、生徒に対して政治的に不適切な働きかけをしないよう「慎重に行った」と話している。

 上溝高校では18歳選挙の実施にともない、昨年から社会科の教員らが生徒たちに政治や社会参加への意識を高めてもらおうと、生徒に身近な問題を授業で取り上げてきた。授業を進める中、政治の話題に耳を傾ける生徒の姿勢が変わってきたとする一方、「一票じゃ何も変わらない」といった声が聞かれる場合もあった。それでも、公民科の渡邉大介教諭は18歳選挙について生徒に希望を託す。「日本が抱える問題をたくさん調べて、迷ってわからなくなっても、それでも一票を入れてほしい。悩みながらでも投票しなくてはいけないんだと生徒たちに感じてもらうこと、それが(18歳選挙の)今回の意義の一つなのだと思います」 

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