市立桜台小学校(南区)に通う池田朔(さく)君(2年)が5月13日、横浜水道道緑道でピンク色のバッタを捕まえた。通常茶色や緑色に変わるバッタの色彩変異と思われるもので、長年市立博物館に勤めた職員でも見ることは珍しいという。
池田君は自宅で飼っているカナヘビという種類のトカゲのために、休みの日などを利用して、市民の散歩道となっている水道道緑道で餌にするバッタを捕まえている。捕まえたバッタの種類はヒナバッタと思われ、体長は2センチほどある。
ピンク色のバッタを発見した池田君は「驚いたけど、きれいでうれしかった」と母親の美佐紀さんに報告。美佐紀さんは「一緒に図鑑などを調べたところ、1000分の1の確率で変異するという記述もあり珍しいのでは」と思い飼い始めたという。色が変わってしまうかもしれないと、美佐紀さんの提案で撮影もしていた。
発見から4日ほどで、バッタが脱皮すると紫色に変化したが、池田君は大事に飼うことにした。新型コロナウイルスの影響で休校中だった池田君は、学校再開後にクラスの友人らに伝えるため、発見した経緯などを一枚の紙にまとめていた。
神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員、渡辺恭平さんによると「写真を見る限りヒナバッタの幼虫に見える。体の色素のうち緑色が弱い個体ではピンク色が強く出る。4種類ほどピンク色をしたバッタを見たことがあり、それらの目撃や問合わせは年に1〜2回ほどある」と話す。
(公財)神奈川県公園協会津久井湖城山公園の守屋博文さんは「色素の定着がうまくいかなかった個体だと思う。20年以上市立博物館で勤務していたが、一度しか見たことがない」と話した。
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