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特殊詐欺増「電話に注意を」 相模原署が呼びかけ

社会

公開:2022年8月25日

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特殊詐欺の急増について説明する森元博署長
特殊詐欺の急増について説明する森元博署長

 相模原警察署管内で特殊詐欺の発生が急増している。今年1月から7月末時点での発生数が、暫定値で昨年同時期の数字を超えたほか「7月は5月に比べ2倍だった」という。特に「オレオレ詐欺」が増えており、同署では被害に遭いやすい高齢者に対し「電話が鳴っても出ないこと」と呼びかける。

昨年同時期超え 60代も標的オレオレ 5→12

 同署によると、2021(令和3)年7月末時点の特殊詐欺発生状況は22件で被害額は3266万円だったのに対し、22(令和4)年は暫定値で25件、被害額4092万円。

 種類別に見るとオレオレ詐欺が12件(昨年5件)、預貯金詐欺が0件(同6件)、還付金詐欺が12件(同7件)、キャッシュカード詐欺盗が1件(同4件)。特に親族や警察官らを装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金などを名目に金銭をだまし取るオレオレ詐欺の増加が顕著。その上で「7月の発生件数は5月に比べ2倍以上増加」「(これまで70、80代が狙われていたが)60代もターゲットになりつつある」などの傾向が見られるという。同署生活安全課は「それまでは還付金詐欺が多かったが、またオレオレ詐欺が増えてきた。やり口がその都度変わっていく。より注意が必要」と危機感を募らす。さらに最近は「墓の修理代が必要」「家のリフォーム代が欲しい」などというケースがよく見られるそうだ。

皆「まさか自分が」

 対策について同署は「電話が鳴っても出ないこと」と説明する。

 犯人の手口はかなり巧妙になっており、もし高齢者がそのような電話に出てしまったら、騙されてしまうことが多いそう。ただ、電話に出なければならない場合もある。そのような中で広まりつつあるのが「迷惑電話防止機能付き電話機」だ=関連記事あり。

 この電話機は、かけてきた相手に対し、通話内容を録音する旨の警告メッセージを自動で流した後、実際に記録する機能を備えている。同署では「被害にあった皆さんが口にする言葉、それは『まさか自分が』です。催眠術にかかってしまったかのよう。中には夫婦で騙されるケースもあります」と念を押し、「とにかく電話に出ないで」と呼びかける。

 一方、同署では、実際の被害現場となる金融機関やコンビニと協力し、被害の阻止に力を入れている。

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