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淵野辺 にぎわい創出に貢献も 青山学院大学 相模原キャンパスが20周年

教育

公開:2023年1月1日

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相模原キャンパスB棟ビューラウンジからの眺め=大学提供
相模原キャンパスB棟ビューラウンジからの眺め=大学提供

 学校法人青山学院・青山学院大学の相模原キャンパス(中央区淵野辺)が誕生して今年、20年になる。厚木市にあったキャンパスから移転をする形で2003年4月に開校。以後、キャンパスでは次々と新たな学部を開設するなど「発展」を続けている。一方、最寄り駅である「淵野辺」の町と交流を重ね、地域のにぎわい創出にも貢献してきた。節目の年にあたり学校関係者や地元商店会などに話を聞いた。

学生5.5千人

 相模原キャンパスは、キャンパス設置学部である理工学部、社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部があり、それらに所属する1年から4年まで合計およそ5500人の学生が学んでいる。教員は約270人、専任事務職員は約100人が在籍している。

 大学によると、キャンパスの特徴は【1】けやき並木のプロムナード、チャペル前のグリーン豊かでゆとりある自然環境、【2】先進の研究環境、そして【3】地域に開かれたキャンパスである点。なお、けやき並木は開学以前の土地所有者(新日鐵)の時から変わらないもので、渋谷区の「青山キャンパス」同様キャンパスのシンボルとして定着している。

 また、地域との交流が盛んで、学園祭では毎年地元団体から協賛があったり、自治会と連携した清掃ボランティアの実施も続いている。一方で大学が地域に支えられている部分もあり、陸上競技部(長距離ブロック)が箱根駅伝で優勝した際の駅前パレードは、大野北地区まちづくり会議、にこにこ星ふちのべ協同組合(商店会)といった地元団体の主催によって実現したものである。商店会関係者は陸上競技部の活躍を毎年楽しみにしており、パレードによる活気の創出について「(青学は)まちの資産」と表現する。

移転の背景

 では、そもそもなぜ相模原にキャンパスを移転したのか。移転が決定した2000年の大学資料からひいてみる。

 「厚木キャンパスの交通アクセスの不便さや5限後にキャンパスは学生が帰宅するため、活気がなくなってしまうこと、世田谷キャンパスの老朽化やスペース不足等の理由でキャンパスの移転を検討していました」(AGU NEWS2000年vol.4半田学長インタビュー抜粋)。そのような中、「当時、難航していた新キャンパス候補地として、2000年3月に新日本製鐵株式会社相模原研究所跡地を購入できた」(同2004年vol.20)ことで話が大きく進展し、「相模原市の熱烈なバックアップがあったこと。相模原市は新産業育成に力をいれており、理工学部を中心に行政機関・地元産業界との産官学一体の連携が可能であったこと」(同2000年vol.4)などの理由で移転が正式に決定した。

途中再編も

 この20年で大学はどう変わったか。時代の変化に合わせ、社会情報学部(2008年)、地球社会共生学部(15年)、コミュニティ人間科学部(19年)と、次々と新しい学部を開設した。その動機については「21世紀半ばに向けて本学がどのような大学として社会に貢献できるか、という視点からグランドデザインを確立している。13年に4年間一貫のキャンパス再編を行い、相模原キャンパスに教育施設の余裕を創出し、満を持してグローバル系学部である『地球社会共生学部』の設置へと歩みを進めるに至った」と話す。なお相模原キャンパスは誕生時、理工学部は全学年、総合文化政策学部は1年生のみ、その他の文系学部の学生は1、2年生が学んでいた。それが13年の再編成で人文・社会科学系学部は青山キャンパスで、理工学部と社会情報学部は相模原キャンパスで、それぞれ4年間一貫して同一キャンパスで学ぶようになった。

開かれた場所で

 今後について大学は「相模原キャンパスには最先端の研究設備のほか、スタジアムをはじめとする運動施設など充実した環境が整っており、これらを有効に利用して地域に開かれたキャンパスにすることはもちろん、国内外を問わず企業や教育機関と連携したり、地域住民の方に利用してもらう『社会に開かれたキャンパス』でいたい」とする。また「本学は相模原市と包括連携協定を結んでおりますが、さらに地域との連携を深め、教育・研究を通して地域に貢献していきます」と市民にメッセージを送った。

開学時のキャンパスの様子=大学提供
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淵野辺駅北口の様子
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