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さがみはら中央区 社会

公開日:2026.05.16

相模原市内で初確認 マダニ媒介の感染症「SFTS」 緑区の80代女性が感染 致死率10〜30% 畑仕事やキャンプ・山歩きにも注意を

 相模原市は5月11日、市内在住の80代女性が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と診断されたと発表した。

 SFTSはマダニが媒介するウイルス性感染症で、致死率は10〜30%。推定感染地域が市内であるのは初めてのケースとなる。

 市疾病対策課によると、女性は4月29日に発熱・関節痛で発症。医療機関への受診後、血小板数値の著しい低下とマダニの刺し傷が確認されたことで感染が疑われ、5月9日に診断が確定した。12日時点で入院中だが、軽快傾向にある。

 女性は緑区の自宅周辺で畑仕事をしており、その際にマダニに刺されたと市は推定する。

「西日本の病気」が関東に

 同課担当者によるとSFTSはもともと九州を中心とした西日本に多い感染症とされてきた。しかし昨年7月には神奈川県内の松田町でも感染例が確認されており、今回の相模原市内感染は県内で2例目となる。

 担当者は「発生地域が年々東日本に拡大している。気候変動や野生動物の行動域の変化なども関係しているかもしれない」と話す。相模原市は都市部と豊かな自然が共存する地域であり、今後も注意が必要だという。

 市内では先月、飼い猫がSFTSに感染した事例もあった。飼い主は健康観察の結果、感染はなく、猫の命にも別状はないという。

草むらや散歩後のペットにも注意

 マダニは草むらややぶ、山林、河川沿いの草地などに生息している。畑仕事や農作業のほか、登山・ハイキング、キャンプ、川沿いの散歩なども感染リスクが伴う。

 また、ペットの犬や猫が散歩中に草むらなどに入ることでマダニを自宅に持ち込む可能性もあるため、屋外から戻った際はブラッシングなどのケアが大切だ。

こんな症状が出たら受診を

 SFTSの潜伏期間は6〜14日とされる。最初の約1週間は38度を超える発熱や倦怠感が続き、その後、下痢・嘔吐などが加わることがある。現在、承認されたワクチンや特効薬はなく、治療は対症療法が中心となる。

 マダニの刺し傷を発見した場合は、自分で無理に取ろうとすると体の一部が皮膚内に残り、化膿する恐れがあるため、すぐに医療機関を受診してほしいと市は呼び掛けている。

 受診の際は事前に「マダニに刺された可能性がある」と伝えると、医療機関側も適切な準備ができる。担当者は「発熱など症状が続く場合も、早めに医療機関に相談を」と話す。

今すぐできる予防策

 屋外で草むらや山林に入る際は、長袖・長ズボンで肌の露出を最小限に。虫よけ剤はディートまたはイカリジン配合のものが有効とされている。帰宅後は着替えの前に衣服をよく払い、入浴時に全身の刺し傷をチェックすることが有効だという。

 市疾病対策課(【電話】042-769-7201)では、心配なことや相談があれば問い合わせを受け付けている。

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