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公開日:2024.01.18

相模台在住杉藤さん
「能登へ気持ち寄せて」
桜台美術館で絵画展

  • 故郷の風景を描いた作品を手にする杉藤さん

    故郷の風景を描いた作品を手にする杉藤さん

 ほぼ独学で学び、絵画展で入賞などする相模台在住の杉藤実さん(82)=今号人物風土記で紹介=が1月20日、桜台美術館(相模台)で個展を開催する。能登半島地震で被災した七尾市(石川県)出身の杉藤さんは、震災を受けて急遽故郷の風景画も展示する。

 今回展示するのは風景画を中心に約40点。境川の遊歩道や夕暮れのサウザンロード相模台商店街、旅先の長崎の交差点などを水彩画で描いたもの。昨年、日本屈指の画家の公募展といわれる「一陽展」で入賞した100号の作品も展示する。

黒い瓦屋根が原風景

 杉藤さんは1月1日に発生した能登半島地震で6強を観測した七尾市の出身。故郷に暮らす甥や姪から、余震が不安で近隣の寺院へ避難していることや車中泊していること、断水が続いていることなど大変な現状を聞いたという。杉藤さんは「何か手伝いたいけど、何ができるのか分からないね」と心情を打ち明ける。

 震災を受けて、展示する作品に急遽、故郷の風景を追加することにした。未完成だった兼六園(石川県)を描いた作品を完成させ、JR七尾線から見た風景画も展示する。杉藤さんは「(七尾は)黒い瓦屋根が多く、落ち着いたトーンになり、派手な絵ではない。大したところじゃないけど、ここで育った。これが自分の原風景」と故郷に思いを馳せる。「絵を見て、いま大変なんだと少し気持ちを寄せてもらえればそれでいい」と語る。

光と影特徴 

 杉藤さんが描く水彩画はふと目にする日常的な風景を題材としている。「こだわるのは光と陰」と語る杉藤さん。水辺の瑞々しさや黄昏を美しく表現する。

 区内外6つの水彩画教室の講師を務め、約50人の生徒を受け持つ。

 現在も他の作品を見たり、動画で技法を研究したりするなど、熱心に学び続けている。「4、5年前の絵とはまた変わっている」そう。今回展示する作品は、ここ1、2年で描いたものだという。

 杉藤さんの個展は1月20日、桜台美術館(相模台7の7の1桜台小学校内)で開催される。午前10時から午後3時まで。問合せは運営委員長の竹内さん【携帯電話】090・2451・3418へ。

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