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公開日:2026.06.25
相模原市内NPO 子どもの「認知機能」啓発 「まず寄り添って」27日講演
相模原市内で学童クラブの運営や教育支援などを行うNPO法人「すがもキッズ」(麻溝台)が6月27日(土)、保護者や地域住民などを対象に、子どもの「認知機能」に関する講演を開催する。同法人の代表理事長である西村学さんは、認知機能が原因で生きづらさを抱えながらも発達障害の診断が下りない「グレーゾーン」への支援の穴について警鐘を鳴らす。
漏れる「グレーゾーン」
「見る」「聞く」「想像する」といった基礎的な能力に課題があると、日常的なコミュニケーションに支障をきたすことがある。こうした認知能力の低下が原因で正しい判断ができず、生きづらさを抱えている子どもに対して行うのが「認知機能支援」だ。文部科学省の調査では、通常学級に在籍する児童生徒のうち、発達上の課題から特別な支援を要する子どもは8・8%存在する可能性が示されている。一方で、発達障害の診断が下りない、いわゆる「グレーゾーン」の子どもは支援の対象から漏れやすいとされ、社会問題とも言われている。
西村さんはこうした子どもについて「周囲から理解されず、自信を失ってしまう子が多い」と話す。同法人ではグレーゾーンの存在と20年以上にわたって向き合ってきた。
西村さんは以前、学校に居場所を見出せず不登校を望んだある少女の相談を受けた。保護者は当初その意思を受け入れたものの、少女が不登校になって以降、「今日も学校に行かないの?」と声を掛けるようになったという。少女は後に「学校に居場所がないのに、家にも居場所がなくなった」と打ち明けた。西村さんは「子どもが何に困っているのかを理解し、寄り添うことが大切」と訴える。
「大人は話聞いて」
また、昨今市内でも少年犯罪が相次いでいることを踏まえ、「子どもは『してはいけない』ことくらい分かっているが、それでも苦しいからやってしまう。大人は間違いを指摘する前に話を聞いてほしい」と指摘する。
同法人は市立東林小学校(相南)で6月27日、「学習困難児研究会」を開催する。参加無料。午前10時〜正午。申込・問い合せは同法人【電話】042・813・8558。
当日は立命館大学の宮口幸治教授の著書『ケーキの切れない非行少年たち』を題材に認知機能育成の重要性を解説する。
一方、市発達障害支援センターでは、発達障害のある人だけでなく、その心配のある人に関する相談も実施している(年齢不問)。
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