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公開日:2022.12.08

相模原市
14施設で子どもが無料に
来年10月 経済負担軽減へ 

  • 多くの子どもがスケートボードの練習をする小山公園ニュースポーツ広場

 相模原市はこのほど、市内在住・在学の中学生以下を対象に、スポーツや生涯学習施設14施設を個人で利用する場合、利用料金を無料とすることを発表した。子どもの居場所づくりの推進や子育て世代の経済負担軽減が目的。2023年10月から実施する予定となっている。

 市は2020年3月に作成した「未来へつなぐさがみはらプラン〜相模原市総合計画」の中で、「少子化対策」を取り組むべき重点テーマの1つに掲げている。さらに、今年4月には、市長公室総合政策部に「少子化対策」の担当部長を設け、さまざまな対策を議論してきた。

 一方、内閣府が19年にまとめた相模原市の出生率は第1子が0・62で県内33市町村中12位。県平均の0・58を上回るものの、第2子が同27位となる0・48で県平均の0・52を下回る結果となったのを考慮し「経済的理由で2人目の子どもを育てるのは厳しいとの声がある。そうした対策の1つになれば」と、市政策課は今回、無料化を決定した背景を話す。

区内は4施設

 無料となるのは14施設。区内の施設は北総合体育館、北市民健康文化センター、小倉プール、小原プールの4施設が対象となる(表参照)。ほかには、スケートボードなどが楽しめる小山公園やプール、市立博物館のプラネタリウム、相模川ふれあい科学館の展示室など。同課によると、「無料化で子どもの居場所づくりに少しでも役立てば」と期待する。

 今後は来年3月市議会で条例改正案を提出し、可決されれば同年10月から開始される見込み。

利用者は歓迎

 北市民健康文化センタープールに訪れた中野小4年の児童は「初めて聞くが本当ならうれしい」と話す。

 小山公園で週4、5回練習を行い、プロのスケートボード選手を目指す康(やす)浩太さんは「練習頻度が多いので本当ならとても助かる」と喜んだ。  同公園を管理する横山公園グループ運営共同企業体は「子どもにとっては大変喜ばしいこと。利用しやすくなると思うので、この公園で練習する子どもたちから、大きな舞台に羽ばたく子が出てもらえれば」と話した。

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