町田市は4月から、市内全公立小中学校の調理済み給食の放射性物質検査を開始した。夏休み前までの1学期中に全校で1回実施し、2、3学期にもう一度行い、合計年2回の検査を実施する。
これまで学校給食に関して町田市は、今年1月から給食食材の放射性物質の検査を行ってきた。食材検査では使用頻度が高い食材10品を、調理する前に納品業者から提供してもらい、それを検査していた。給食の調理は小学校と中学校で異なり、市内全42校の小学校は各学校で調理し、中学校は給食調理業2社が請け負っている。
検査方法の変更について、担当する保健給食課は「特に食材の種類・産地は多岐に渡る。食材の放射性物質検査は主な食材に限られており、実際にどの程度の放射性物質が給食に存在しているか分かりません。さらに小学校給食の献立は毎日42通りあるため、より細かな検査が必要であると判断した」と話し、実際に食べる給食にどの程度の放射性物質が存在するかを検査するために、”調理済み”給食を検査することになった。
検査は毎週3校ずつ実施し、対象校の1週間分の給食で放射性ヨウ素、放射性セシウム134・137を測定する。検査結果の発表は約1週間後に市ホームページで行う。
5月7日までに9校で検査が行われ、結果は3つの放射性物質全て不検出(検出下限値未満)だった。※検査機関は(財)東京顕微鏡院、検査方法はゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメータによる核種分別法
「放射性物質検査を開始してから保護者の方から『子どもが安心して食べられるようになった』といった声も届いています。来年度以降も必要に応じて検査を続けていく予定です」と同課。
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