昨年11月、ドイツ・ベルリンで開かれたチアリーディング世界選手権大会で日本代表男女混成チームが準優勝した。代表に選出された町田市出身の大学生・石井綾(りょう)さん(20歳)は「トップ」で見事な演技を披露、チームの準優勝に貢献した。
市内高ヶ坂出身の石井綾さんは、小学生時代には町田体操クラブで活躍。高校時代に動画サイトで見たチア代表チームの演技に魅せられた。世界で活躍できるチア選手を目指し故郷の町田を離れ、全国大会の常連校である日本文理大学(大分県)へ進路を決めた。
2年に一度の世界大会。日本代表は前回(2013年)までに4連覇を果たしていた。チームは、全18選手のうち14人が日本文理大の選手。同大には石井さんと同じく、全国各地から世界の大舞台を目指す同志が集まっている。他大の選手を含めた代表メンバーは、本番までの3カ月間、厳しい練習合宿を通して技に磨きをかけた。
石井さんのポジションは競技の花形「トップ」。身長146cmの小柄な身体でピラミッドの頂点から高く跳び、ダイナミックな演技を笑顔で披露するも「5連覇がかかっていたので…」と、世界2位の結果には悔しさを滲ませた。
「親の支えでチア1本の今の生活ができている。今はそれに感謝して、全力でチアをやっていきたい」。週に6日の練習や、厳しい体重管理も「大変とはあまり感じないです。色んな経験ができて毎日が楽しい」と話す。チームで「24時間テレビ」に出演した際には、耳の聞こえない中学生と練習や生活を共にし、生放送での本番を成功に収めた。過去にはモデルのような身長に憧れることもあったが、今では「トップができる」とラッキーにさえ思う事もあるという。
今後の目標は「3大大会(九州大会・全国大会・学生選手権)連覇」。「表現力をもっとつけて、頑張っていきたい」と決意した。
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