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町田 人物風土記

公開日:2018.06.21

元選手で初めて社員から株式会社ゼルビアの取締役社長に就任した
大友 健寿さん
南町田在住 41歳 

スタジアムでマチダを叫ぼう

 ○…小学生のころは“町田に大友あり”と呼ばれたほどのサッカー少年だった。2000年〜2006年をFC町田ゼルビアの選手として東京都1部、関東2部リーグを戦った。今年4月、前社長の下川浩之氏が会長になり、初めて社員からの社長就任となった。「故・重田貞夫さんが創設され、守屋相談役、下川会長とつないできたきたクラブを預かる大役に身が引きしまる思い。FC町田の出身者として誇りを持って務めたい」

 ○…話があったのは今春。「断る理由はない。ぜひやらせてほしい」と二つ返事で引き受けた。ファン、サポーターをはじめ多くの人々に支えられてきたクラブ。課題も多い中、チームがJ1という次のステージへ向かっている今だからこそ、街に必要とされ、子どもたちの夢になれるよう力を尽くすつもりだ。

 ○…中学生になるときに親の仕事の都合で奄美大島に引っ越した。島にサッカー部はなく、3年間バレーボール部に所属し主将としてチームを引っ張る。その間もサッカーとつなぎとめてくれたのがFC町田時代の恩師であり、仲間だった。その後、高校、大学とサッカー界に戻り、働きながらゼルビアでプレー。「自分が現役の頃、Jリーグなんて夢の世界でしたね」

 ○…5月、社長就任後のホーム初戦となった横浜FC戦。チームはエースの鈴木孝司選手が決めた1点を守りきって勝利する。今季のゼルビアはスタートから絶好調。「結果を残してくれている選手たちには感謝しかない。もう少し僕らが頑張らないと」。クラブは現場と事務方の両輪が一緒に回らなければうまくいかないと考えている。だから選手たちには満員のスタジアムで試合をさせたい。「ぜひスタジアムに足を運んで“マチダ”と叫んでほしい」

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