芹ヶ谷公園の東側に位置する芝好園自治会(石垣敦男会長)が今年、創立60周年を迎えた。記念企画として、同自治会内の主な通りに住民たちの応募で愛称を命名する「私たちの道に名前をつけよう」プロジェクトを発動した。愛称を付けることで自分の町に愛着を持ち、通りを活かした行事を企画するなど町の活性化に役立てたい考えだ。
「町内の子どもたちもお年寄りたちも、自粛や中止でさみしい思いをしている。コロナ禍でも何かできることはないか考えました」と語る石垣会長。秋祭りや敬老の集いなどの定例行事は軒並み中止となってしまった。道への命名は会で考えていたのだが、楽しみが減っている今、ちょど良いのではと同プロジェクトを発動した。各家庭に応募用紙を配布し、今月いっぱい募集している。
現在212世帯が暮らす芝好園自治会。命名するのはメインストリートとなっている南坂上からひだまり荘入口までの一本道を始めとした通り、階段、坂など22本の道。町内ほぼ全てのエリアを網羅し、選定に当たっては該当する通りの沿道の住民にも選定に参加してもらう。
自由な発想で
名称が決定した際には、現在2カ所設置されている住居掲示板を新たな「お散歩マップ」に置き換える予定だという。現在、個人名が表示されている住居掲示板は個人情報保護の観点から、その存在自体に住民から賛否両論の声が挙がっていた。今回の道の命名を機に、掲示板をリニューアルして再利用。道の愛称がランドマーク代わりになる。マップには各班の防災集合場所や消火器配置図などを記す予定だ。石垣会長は「かつては○○通りの何々さんで普通に話が通じたりした。町がそういうイメージになれば」と話す。新しい名称は来月の会報「芝好園だより」で発表され、命名採用者には認定証が贈られる。コロナ終息後に新たに名付けられた通りで子ども会によるお披露目パレードや沿道での記念行事などを立案している。
プロジェクトリーダーを務める副会長の佐伯泰二郎さんは「皆さんの愛情あふれる素敵な名前を付けてほしい。実際に歩いて見て感じてもらえれば。家族でテーブルを囲んで心に浮かぶ風景からイメージしてもらってもいいですね。特に子どもたちの自由な発想を期待しています」と呼び掛けている。
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