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町田市在住伊賀健一氏 エジソンメダルを受賞 日本人では3人目の偉業

社会

掲載号:2021年6月3日号

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メダルを首からかけてほほ笑む伊賀氏
メダルを首からかけてほほ笑む伊賀氏

 町田市つくし野在住で東京工業大学の名誉教授・元学長の伊賀健一氏(80)が、5月11日に電気工学と電子工学の分野で世界で最も権威のあるIEEE(電気電子学会)の最高位の一つ、エジソンメダルを受賞した。日本人では2000年の西澤潤一氏、2011年の赤崎勇氏(ノーベル物理学賞受賞者)に次いで3人目となる快挙だ。

 1909年以来、偉大なる発明家トーマス・エジソンを記念して全世界に43万人の会員がいる同学会が電気に関する科学で優れた業績を上げた研究者に贈る。世界で最も伝統があり、最高の栄誉を顕著するメダルとして知られる。

 受賞は伊賀氏の業績である「垂直共振器型面発光レーザーの概念創出、物理および開発への先駆的貢献」に対して贈られた。現在ではスマートフォンの3次元顔認証、コンピューター用のマウス、高速レーザープリンターなどに応用され、今後は自動車の自動運転といった移動体のレーザーレーダーの分野でも応用が期待されている。

アイデアは40年以上前

 伊賀氏は「白熱電灯をはじめ”発明王”として知られるエジソンの名前を冠したメダルをいただくことは光栄で、本当に嬉しく思っております」と喜びを口にした。1977年に面発光レーザーのアイデアを得て以来、2001年に退職を迎えるまで研究を続け、1990年代にはアメリカや欧州の大学や研究機関で講義を行って研究の輪を広げた。「21世紀になるとインターネットが社会に浸透し、マウスなどの光源として大量生産が始まった。現在はAIやIOTへさらなる広がりをみせ、そのせいか”面発光レーザーのお祖父さん”と呼ばれている」と笑いを誘った。

町田市長を表敬訪問

 市民栄誉賞を受賞している伊賀氏は、5月27日に石阪丈一市長を表敬訪問。「(発明の)アイデアを思いつくのは一瞬。その前にイメージする段階が長い」と語り、なぜ会社をつくってお金儲けをしなかったかの質問には「研究者として国のために研究を続けた。会社を立ち上げるには少し臆病だった」と冗談交じりに話した。石阪市長は「来年にはノーベル賞を受賞するのではないかと話しています。伊賀さんはわれわれ町田市民にとっての誇りでもあります」と栄誉をたたえた。

子どもたちに向け

 表敬訪問後に取材に応じた伊賀氏は、未来を担う子どもや若き研究者たちに向け「小学2年生の孫を見ていると好奇心の塊だと感じる。誰もが抱いている子どものころの好奇心を絶やさず、ずっと持ち続けてほしい」とメッセージを発した。また、理系や文系といった分野を分けずに幅広いジャンルから学ぶこと、勉強とは覚えることではなく、原理を理解することが大切だと語る。「どんなに小さなことでもいいから、わかったという達成感を得るくせをつけてほしい」と続けた。現在は経験を後世に伝えようと本の執筆活動をしていることも打ち明けた。
 

表敬訪問の最後には石阪市長との記念撮影に応じた
表敬訪問の最後には石阪市長との記念撮影に応じた

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