北京2022冬季オリンピックが始まる。スキー・フリースタイル女子モーグル日本代表に選ばれた市立町田五小、金井中出身の冨高日向子(ひなこ)さん(21)がきょう、同競技の初戦(予選1回目)に出場する(日本時間午後6時開始)。市では庁舎に懸垂幕を掲げるなどして市ゆかりのアスリートを応援している。
ノルウェー語で雪上のコブを意味するモーグル競技とは、雪面に規則的なコブが配置された急斜面での滑走を、高いターン技術、エアー演技、ハイスピードの3要素で審査する競技だ。
冨高さんがモーグルを始めたのは小学1年生の頃。2歳の頃から家族レジャーで親しんでいたスキーで、たまたまコブを滑るレッスンを受けたことから、モーグルの楽しさを覚えたという。小学4年で女子モーグル界の第一人者・上村愛子選手を輩出した「白馬村スキークラブ」に入ると、週末や冬休みには町田から長野県の現地に向かい、本格的にスキーに打ち込む日々を過ごした。精度の高いターンを武器にし、2014年オーストラリアU18大会で総合優勝。国内A級公認大会でも勝利を重ねると、中学3年で全日本ナショナルメンバーに選出。めきめきと実力を伸ばしていった。
「北京五輪に出るのが夢」と18年の全日本選手権優勝時の取材で語った冨高さん。その後も19年に初出場の世界選手権で8位、21年世界選手権で5位などの成績を残し今年1月、アメリカでの選考大会で五輪出場の夢を叶えた。先月末にフィンランドでの調整を終え、直接北京入りした冨高さん。母の久仁子さんは「『楽しい』から始めた競技で、ここまで続けてこられるとは思わなかった。成績が上がらず、挫折もありましたが、自分で乗り越えてよく頑張ったと思います」と娘の活躍を喜び、労をねぎらった。無観客開催のため現地には行けないが、自宅での応援に熱が入る。
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