地域におけるSDGsに対する意識の向上を図ることを目的に、町田市近隣の企業・団体の取組みを表彰する「まちだSDGsアワード2022表彰式」が9月28日に町田市役所で行われ、市内企業5社が表彰された。審査には玉川大、法政大の学生も加わり、主催の町田青年会議所(町田JC)の市川展久理事長は「時代を担う若者がJCや企業と共同するという、新たな価値を生み出す一歩となれば」と話している。
社会貢献やSDGsの目標達成に向けた取組みは昨今ビジネスにおいても重要課題となっている。町田市でも「まちだ未来づくりビジョン2040」等で積極的に推進しているが、未だその取組みが十分に周知されているとは言えない状況。市内の大学を卒業し、社会に出る学生に対しても周知が不十分なため、多くの学生が町田市の企業を就職先に選んでいないという現状がある。
そこで町田JCは今年度より同アワードを創設。学生と共にSDGsを推進する企業を表彰することで広く周知し、優れた企業を顕在化させ、地域経済の活性化につなげていく。
7月から1カ月間で目標数を超える127社が応募。一時選考で10社を選定し、内閣府・環境省・町田市長・地元学生などからなる最終選考審査員により、最優秀賞や優秀賞などに5社が選定された。
市内5社を表彰
第一回目の最優秀賞、ゴールデンSDGs賞には株式会社ユニテックス(小杉恵美社長)が選ばれた。大容量デジタルデータの長期保存に最適で、CO2排出量を従来と比べ約90〜96%削減するシステムを独自開発。「社会」「経済」「環境」の3側面において優秀であると評価を受けた。
ほかの受賞者は以下の通り。▽まちだゼルコバ賞(優秀賞)はFC町田ゼルビア(大友健寿社長)。市内42校で行っている放課後英語教室の活動が評価された。▽まちだキングフィッシャー賞(優秀賞)はシー・エイチ・シー・システム株式会社(渋谷俊彦社長)。設備施工管理事業者としてCO2排出削減への新たな技術革新を評価。▽まちだサルビア賞(優秀賞)はレンブラントホテル東京町田(田川祐介総支配人)。フードロス対策や環境負荷削減を意識したサービスの提供などを評価。▽ネクストジェネレーション賞(学生賞)は株式会社創建(深澤勝社長)。積極的に省エネ住宅や環境を考慮した付加価値の高い商品の提供などが未来を担う大学生の視点で評価を受けた。
市川理事長は「これから人口減少社会を迎え、今までと同じ商売をしていては立ち行かなくなる。社会貢献とビジネスをつなげること、学生とマッチングすることで新たな価値を生みだせれば。この短期間に120以上の応募があり、それぞれの企業が取組みを発信していることに大きな意味がある。今後も続けていきたい」と述べた。
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