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公開日:2023.01.26
町田消防署
救急出場増 「適正利用を」
前年比3348件増
東京消防庁はこのほど、昨年1年間の119番通報、救急の出場件数が過去最多となったことを明らかにした。町田消防署管内でも救急出場件数が2万2千超で、過去数年の中で最も多い数字となっている。
東京消防庁管内で2022年の通報は速報値で103万6645件、救急車出動件数は87万2101件と過去最多を更新した。町田市内では2万2014件の出場件数を数え、前年(1万8666件)より3348件増加した。コロナ禍前も例年2万件前後の出場件数があり、それよりも約2000件増えている。
搬送人員数は1万7838人で、やはり前年から3000人近く増加した。同署警防課救急係によると、救急出場件数の事故種別では、発熱や腹痛、脳卒中などの急病が最も多く、次いで「転倒して足をくじいた」や「頭を打った」などの一般負傷が多いという。清水亮救急係長は「22年は新型コロナの感染第7波に加え、記録的猛暑によりコロナ患者や熱中症患者による通報が増えたの
だと思います」と話す。
業務逼迫(ひっぱく)も
同署が保有する救急車両は7台。コロナ禍の影響で出場の増加とともに1件あたりの救急活動時間の増加や、搬送困難事案が増えているという。
搬送するのがコロナ患者の場合、受け入れ先の病院が限られるため、病院が決まらず出発できない事例も多い。また病床が逼迫(ひっぱく)することで、一般患者の搬送にも影響を与えている。さらにコロナ患者を搬送した車両は消毒が必要となり、より時間を要する。出場先から署に戻る際に司令室から無線が入り、次の現場に直行することも多いという。清水係長は「隊員は食事や休憩、トイレの時間も取れない状況も多い。人員の確保ができれば、交代要員を配し、労務負担の軽減につなげたい」と語る。そして「救急車を呼ぶかどうか迷ったら119番する前に東京消防庁救急相談センター(#7119)にかけて相談してほしい。医師などの専門家が適正な対応をしてくれます」と話し、引き続きの感染防止対策の徹底と救急車の適正利用を呼び掛けた。
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