町田市保健所によると、9月24日までの1週間で市内のインフルエンザ患者の定点把握報告数は100人を超え、増加傾向にあるという。流行の開始時期は例年よりも2カ月以上早く、市は警戒を強めている。
感染者数は9月18日から24日(38週)までの間で定点当たり117人。一昨年や昨年の同時期は感染者が見られなかったものの、今年は右肩上がりの状態が続いているという。市内学校ではインフルエンザ流行による学級閉鎖が発生し、その数は9月20日時点で6学級に。市保健所担当者は「例年は12月から流行し始める。新型コロナウイルスとの同時流行が心配。注意してもらいたい」と呼びかける。
なぜ?
流行が早まった理由は何か――。
町田市医師会の山下弘一会長はコロナの感染拡大の影響とする。昨年までの3年間でコロナ対策が進んだことで、インフルエンザの感染が広まらなかったことから、市民らの免疫が低下。昨年末頃からのインフルエンザの流行はそのための影響と考えられるとし、「インフルエンザが通年性の感染になっていると思われる」と分析する。
一方で、山下会長は「対策としては手洗いなどが挙げられるが、コロナを経験し皆さんのなかで習慣化されてきていると思う。それでも流行しているのが現状。予防接種を推奨する」と指摘する。
10日から接種
市は今月10日(火)から、65歳以上の町田市民を対象としたインフルエンザの予防接種を開始する。自己負担額は2500円で、申し込みは市内の実施医療機関に直接連絡のうえ、予約とのこと。期間は2024年1月31日(水)まで。
市は予防接種の有効性を高めるために、12月中旬までの接種が望ましいとしている。
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