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公開日:2025.06.26
子どもセンターまあち
居場所生み、来館者100万人
「中高生にも目」背景に
乳幼児とその保護者から18歳までが利用する中町の子どもセンター「まあち」が先ごろ、開館9年目にして来館者数100万人を達成した。大台超えの背景には中高生世代にも目を向けた居場所づくりがあるようだ。
「思ったよりも早かったという感じですね」。5月5日の子どもの日に来館者数100万人を達成したまあち。運営する町田市の担当者は節目をそう振り返る。まあちは現在5カ所ある市内子どもセンターの最も新しい施設として2016年にオープン。小田急線町田駅から徒歩8分の場所に開設され、乳幼児とその保護者が過ごすことができるスペースや子どもたちがはだしで遊ぶことのできるウッドデッキ、スポーツを楽しめる体育館などを完備。子どもたちの居場所となってきた。
増加傾向
その来館者数は右肩上がりで増えている。コロナ禍以降、2022年の9万7748人から24年には11万9074人まで増加。「他の市内子どもセンターが24年、4万人台後半から7万人台だったなか、ひと際数が多い。駅近で利用しやすいことが大きいと思う。市外の人が利用することも少なくない」と市の担当者は話す。
大台超えの背景には中高生世代に目を向けた居場所づくりもあるようだ。公共の子ども向け施設は一般的に乳幼児とその保護者や小学生の利用を想定し整備されているところが少なくないが、市内の子どもセンターはバンドやダンスの練習ができる部屋などを完備し午後9時まで開館するなど、中高生の利用を促す環境が整う。
まあちにも夕方以降、部活帰りの中高生が集まってくるが、栗原尚子・まあち館長は「町田の子どもセンターは施設内のルールなどを小学生から高校生などで構成される『子ども委員会』が決める形を採用している。バンドやダンスの部屋はそんな子どもたちの視点で生まれたもの。だからこそ、利用する中高生が多いのだと思う」と笑顔をみせる。そして、多くの中高生が集まる町田駅近くにあることから、まあちは「地の利を得ている」と考えているという。
町田に隣接する多摩市の子ども向け施設の担当者は「うちも18歳まで利用できる施設だが、乳幼児や小学生に比べ、中高生の利用の割合は少ない。午後7時までの開館も影響していると思う」とする。
今後は保護者も
市の担当者は今後について、「福祉の次は子育てという視点で市内の子どもセンターはつくられていった。比較的遅いスタートで他を参考にできたところもあると思う。今後は保護者の支援にも目を向けていければと考えている」と話している。
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