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公開日:2025.08.28
アートで小野路 彩る
11月に催し 準備進む
かつて宿場町として栄え、今も古い街並みが息づく小野路町で、地域を芸術で彩ろうと試みが進んでいる。11月から始まるアートフェスティバルをきっかけに、「小野路を文化の発信地に」と願う人たちの思いが形になりつつある。
小野路町で現在準備が進められているのは、歴史ある街並みや自然を舞台にしたイベント「あーとde小野路 幸詣(さちもう)で」。絵画・音楽・演劇など多彩なジャンルを通じて、地域の魅力が再発見できるようになるといい、11月8日(土)から1カ月間にわたって開催される予定になっている。
中心となるのは、多摩地域ゆかりの画家・澤村祥(さち)さんの作品展示だ。人物を抽象的で大胆に表現した作風や鮮やかな色彩で知られる澤村さんの作品。今回の企画を立ち上げた小野路町内会会長の齊藤達也さんは、澤村さんの作品が収められている小野路町にあるギャラリースペース「ニジリス」で澤村さんの作品に出会い、当初は絵のエネルギーや魅力を広めたいとの思いで始めたものの、準備を進めるうちに「作品だけでなく、この地域そのものの文化的価値を発信できるのでは」と考えたという。「小野路の魅力は自然豊かなこと。その中でアートを浴びるように体験してもらえたら」と語る。
共に企画に携わるイベントの実行委員の一人である近藤波美さんもまた、澤村さんの作品に魅了され企画に参加。「作品の迫力は人の心を震わせると思います。会期は長いため、多くの人に足を運んでもらえれば」と話す。若い世代にも親しんでもらえるよう工夫を重ね、「多世代が立ち寄れる場にしたい」と意気込む。また、作品を守り続けてきたニジリスの岡光昭さんは「彼女の絵には、生きたドラマがある」と語り、「その熱量を来場者に感じ取ってほしい」と期待を寄せる。
江戸時代には宿場町として人が行き交い、近年は芸術家が集うなど文化的な側面もある小野路。齊藤さんは「この町がもつ文化の魅力を、今後も積極的にアピールしていきたい」と語る。
鶴川でも展示
イベントに先駆け9月3日(水)から30日(火)まで、和光大学ポプリホール鶴川の3階ギャラリーで澤村さんの絵・約20点が展示される。齊藤さんは「合わせて足を運んでいただければ」と話している。
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