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公開日:2025.08.28

町田で流行?5人制野球
市内でチーム増加中

  • ベースボール5の日本代表監督を務めた若松さん

 誰でも気軽に取り組めるスポーツとして注目を集める5人制野球「ベースボール5」が町田市内で活発に行われている。市内の大学や高校を拠点にチームが発足し、子どもたちが運動の楽しさを知るためのツールとしての役割も果たしている。

 ベースボール5は2017年に世界野球ソフトボール連盟によって紹介されたスポーツで、ゴムボールを使用し1チームは男女混合の5人で構成。打者は自分でトスしたボールを手のひらかこぶしで打ち、守備は素手で守る。5イニング制で行われ、その他ルールはおおよそ野球に沿う。

 桜美林大学(常盤町)には2023年に日本で初めてというベースボール5の部が発足。日々、ボールを追う学生らが見られるようになり、一般学生も体育の講義の際にプレーする。また、都立山崎高校(山崎町)ではクラブチームの「Spirit bonds YAMASAKI」が24年から活動を開始。同校生徒らがメンバーに名を連ね、今年1月にはベースボール5の日本選手権ユースの部に初出場。ベスト4に残る活躍をみせた。

 コーチを務める山崎高教員の高島凱哉さんは「競技を通じて生徒は自信をもち、成長につながっている。メンバーも増えています」と話す。

スピード感魅力

 町田のベースボール5浸透の立役者となっているのが、桜美林大の准教授、若松健太さんだ。野球の普及に取り組むなか、知人からベースボール5のことを教えてもらい、そのスピーディーなプレーに魅了されると、大学に部を発足。体育の講義にも組み込み、「ボール1つあればどこでもできる点がいい。男女が力を合わせて勝利を目指すことに対しても学生らの学びにつながると感じた。何よりも、体験するとみんな盛り上がるんですよ」と笑う。

子どもたちにも

 一方、若松さんは市内の子どもたちに対してもベースボール5の魅力を伝えている。健康福祉について研究を重ねるなか、子どもたちの運動する機会が減っていることを知り、その改善策の1つとしてベースボール5の教室を開講。競技を通じて子どもたちに身体を動かす楽しさを伝えているという。

 最近は障害のある子どもたちにも競技を紹介し、「共生社会を学ぶ場にもなればと考えている。町田市内からベースボール5の教室を開いてほしいという声は増加中ですよ」と話している。

「多く占めそう」

 11月にはベースボール5の3回目となる日本選手権の予選が始まる。若松さんは「桜美林大は日本一を目指している。一緒に練習することもある山崎高を拠点とするSpirit bondsは今回複数チームを出場させると聞いた。また、他に市内で出場を予定しているところもあるようで日本選手権は町田からのチームが多くを占めそうです」

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