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公開日:2025.10.23

町田出身冨高さん
現実味帯びる五輪メダル
女子モーグル

  • エアーを決める冨高さん

  • 冨高さん

 町田市出身でフリースタイルスキー・女子モーグルの冨高日向子さん=中面・人物風土記で紹介=は来年行われるミラノ・コルティナ2026冬季五輪への出場が見込まれている。初めて出た北京五輪では19位。悲願のメダル獲得へ勝負の五輪シーズンに突入する。

 モーグルはコブのある斜面や途中2カ所のジャンプ台を滑り、ターンの精度やスピード、エアーと呼ばれるジャンプでの技の難易度を採点によって競う競技。

 冨高さんは小学4年の時に競技を始めると、中学3年でワールドカップに初出場。多摩大学3年だった2022年には北京五輪へ出場した。現在は同大学学生課の職員という立場だが、スキーがメインの活動で、ミラノ・コルティナ五輪を目指し世界各国でのワールドカップを戦っている。

 モーグルの日本代表には男女各4人の出場枠がある。五輪開催シーズンを含む直近2シーズンのワールドカップや世界選手権での成績が選考の基準。正式な内定は来年1月中旬だが、冨高さんは現在、女子選手で2番手の位置につけており、出場はほぼ確実な状況だ。

 北京では決勝にも手が届かなかったが、今年3月の世界選手権では銀メダルを獲得。着実に力をつけており、五輪でのメダルにも期待が高まっている。

あっという間の4年

 冨高さんは北京からの日々を「あっという間だった」と振り返る。だがこの間、「ターンより苦手」というエアーの練習に重点的に取り組み、「精度は確実に上がっている」という手ごたえを掴むに至った。また、ターンのスピードも強化され、2023年には初めてワールドカップで3位に。これまでは4位に留まることが多かったが、一皮むけてトップレベルで勝負ができるようになってきた。

ミラノこそ大一番

 冨高さんは元から「ミラノ・コルティナでのメダルを目標」と定めていたこともあり、北京では「まずは楽しもう」と思って滑ったという。

 五輪特有の緊張感も体験し、来年2月のミラノ・コルティナこそが競技人生をかける大一番の舞台となる。「メダルは狙いに行くが、気負いすぎてもいいことはない。一番いい滑りをしたい。それがメダルにつながる」と自然体で臨むつもりだ。

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